クライアントから
「〇〇してしまったのですが、どうしたらいいでしょうか?」
という相談を受けることがあります。
こうした場面で、つい「正解」を端的に伝えたくなりますが、
答えを返すだけでは、相手は必ずしも満足してくれません。
なぜなら、その質問の裏には
「不安」「焦り」「後悔」といった感情が隠れているからです。
相手は答えを知りたい以前に、
「大丈夫だろうか」「もう取り返しがつかないのではないか」
という気持ちで困っています。
だからまず必要なのは、正解ではなく
安心してもらうこと。
「状況は理解しました」
「まずは落ち着いて大丈夫ですよ」
「一緒に整理して解決していきましょう」
この一言があるだけで、相手の表情や声のトーンは大きく変わります。
そのうえで、
・なぜそうなってしまったのか
・どんな背景や事情があったのか
を丁寧に聞いていく。
そこで同情したり、共感したりすることで、
「この人はちゃんと自分の立場で考えてくれている」
という信頼が生まれます。
さらに、
「次に同じ状況にならないためにはどうすればいいか」
「事前に防げるポイントはどこだったか」
といった未来の話までできると、価値は一段階上がります。
問題を解決する人ではなく、
一緒に伴走してくれる人になること。
クライアントが本当に求めているのは、
単なる正解よりも、
「この人に相談してよかった」と思える体験なのだと感じます。