映画と言えば、その作品の主役ばかりが注目されがちですが、そんな主役を際立たせてくれるのが脇役たちです。脇役のおかげで映画はより面白くなると言っても過言ではありません。そこでこのコーナーでは数々の名作、傑作を支えた脇役にスポットライトを当ててみました

 

  ~映画を支える脇役たち~

<PART2>

 

 

第1回レビュー(23.7.10)時に、たくさんの脇役をみなさんから挙げていただきました。ありがとうございます!クロード・レインズ、ワード・ボンド、サイモン・ペック、スティーヴ・ブシュミ、ルイス・ゴセット、ヘレナ・ボナム=カーター、マイケル・マドセン、ジョン・リスゴー、ポール・ジアマッティなどなどとても書ききれません。是非コメントで確認していただきたいと思います。みなさんの推しを参考にしながらも、毎回3人づつ”ワンダの推し脇役”をランダムに選んで、紹介していきたいと思いますのでよろしくお願いします

 

第2回目はこの3人!

 

▲リー・J・コップ

▲「波止場」のギャングのボス役(左)

 

 リー・J・コップ

/1911年~1976年

ニューヨーク出身。ジェニファー・ジョーンズの「聖処女」で神父役、アイリーン・ダンとレッキス・ハリソンの「アンナとシャム王」(後に王様と私でリメイク)などに出演しています。その他にもシドニー・ルメット監督の「12人の怒れる男」で陪審員3番の会社経営者役や「カラマゾフの兄弟」「マッケンナの黄金」「影なき殺人」「追跡者」など多数出演しています。個人的には54年のマーロン・ブランド主演の「波止場」のギャングのボス役が一番かと思います。晩年ウィリアム・フリードキン監督の「エクソシスト」で警部役でちょこっと出てました。ちょっと強面で西部劇やギャング映画が多かった印象です。古い映画ファンならお馴染みの顔ではないでしょうか

 

▲セルマ・リッター

▲「裏窓」の看護婦役(左)

 

 セルマ・リッター

/1902年~1969年

ニューヨーク・ブルックリン生まれ。映画初出演が45才という遅咲きで、ジョージ・シートン監督モーリン・オハラ、ナタリー・ウッド出演の感動ドラマ「三十四丁目の奇跡」でした。個人的には「イヴの総て」が一番ですね。大女優のベティ・デイヴィスを相手に一歩も引かない付き人役でした。この作品はいつかレビューしたいですね。他ではヒッチコックの「裏窓」で周りの空気を和らげる看護婦役で好演しています。そのほか「あしながおじさん」「終身犯」「三人への妻への手紙」「波も涙もあたたかい」など多数出演し、50年代から60年代にかけて貴重な脇役として活躍しています。生涯6度のアカデミー賞にノミネートされていますが、ついにオスカーを手にすることがなかったのは残念です。遺作は67年公開の「ある戦慄」という映画で、あまり知られていませんが、知る人ぞ知る心理パニック映画の傑作です。機会があったら是非見てください

 

 

▲若い頃のマイケル・ビーン

▲「ターミネーター」のカイル・リース役

 

 マイケル・ビーン

/1956年~

長い下積みの後、一躍有名になったのは84年ジェームズ・キャメロン監督の「ターミネーター」でのカイル・リース役。その後「エイリアン2」のヒックス伍長役、「ザ・ロック」のシールズの隊長役など戦う男のイメージが強いです。その他にも「タイムマシン」「アビス」「トゥームストーン」など多数に出演しています。無名時代にトラボルタの青春映画「グリース」にも出演していたそうですがわからなかったです。今ももちろん渋くて素敵ですが、若い頃は甘い二枚目でファンの方も多かったのではないでしょうか

 

 

 

映画において、主役に目がいくのは当たり前ですが、脇を固める俳優さんも、こうしてみると実に多くの映画に出演しているのがわかります。主人公の家族のような大きな役から、ピザ屋の配達のお兄さんのような見逃してしまうような小さな役までさまざまです。どっかで見たことあるなあ~なんて記憶を紐解くのも楽しみの一つですね

 

このコーナーはもちろん継続予定です。みなさんのおススメの脇役俳優さんまだまだいますよね?

 

まだまだ暑いです。こんな時はちょっとだけ元気になれる映画はどうでしょう?どーんと127作!参考にどうぞ!

*2020年4月レビュー

 

9.1に「シネマDえクイズ」予定通りやります!よろしくお願いしま~す!