毎日寒いっすねえ~

風邪など引いていませんか?

 

今日の映画はレンタルでしか観たことがありませんが、いろいろ考えさせられる映画でした

 

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「少年は残酷な弓を射る」

2011年/イギリス・アメリカ(112分)

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我が子を愛していたはずの母親と、その母親の愛を拒み続けていた少年の物語

 

 

<監督・脚本>

 

リン・ラムジー

 

<キャスト>

 

ティルダ・スウィントン/母親(エヴァ)

エズラ・ミラー/息子(ケヴィン)

 

 

自由を満喫して生きて来た作家のエヴァは、妊娠を機に生活を変えざる負えなくなり、その為、生まれて来た息子のケヴィンとの間に溝が出来、ついに息子はある事件を起こす・・

 

物語は、母親であるエヴァの目線で進みます

 

淡々と日常が無言で語られていきます・・・彼女の孤独がじんわり伝わり、映像はわかり易く好感が持てます

 

なぜ彼女は、まわりからの理不尽さを受け入れているのか?その欲求がたまったところで、ある事件が語られます

 

 

 

 

エイズ・ミラー(ケヴィン)が凍てつくほど怖い!

不安を煽る演技と、儚げで何を考えているかわからないあやうさが、そこはかとなく恐ろしいです

 

この映画には説明がありません。想像させる映画です!

 

無言のシーン、沈黙のシーンが多いのは観るものを考えさせています。時系列的に整理しないとわかりにくい映画ですから、できれば二度観てほしいですね

 

そういう意味では、この映画はエンドマークが出たあとから、ある意味始まるのかもしれませんね

 

 

 

二人の間には大きな壁があります

 

小さい時から、エヴァが抱くとケヴィンは泣き止まず彼女を困らせ残酷な仕打ちが続きます。そのいやがらせは憎悪に満ちています

 

ケヴィンは心を開かない

 

ボール、ぬいぐるみ、弓矢、洋服などの「赤」がケヴィンの心情をあらわしていたように思えてなりません

 

この映画のキャッチフレーズは

 

「母さん、僕が怖い?」

 

 

 

望まない子であり、愛情を注げなかった・・・でも、ケヴィンは母と過ごした唯一の思い出を大切にしていました。母が読み聞かせてくれた、弓の名手「ロビン・フット」が大好きでした

 

実は、ケヴィンは母親を愛していた

 

ついに彼は「残酷な矢を射る」それは、母親というより全ての女性向けられていると思います!

 

警告です!

ケヴィンは私たちのまわりにいると・・・

 

 

原題は「We Need to Talk About Kevin」

(私たちはケヴィンについて話し合わなければならない)

 

この映画の救いはラストシーンです。彼女は母親であることをあきらめていないです。それは、本能か、義務か、贖罪か・・いえ、愛だと信じたい

ようやく彼と向き合えるようになった

 

親と子の関係について深く考えさせられます