今日で「スティーブ・マックイーン特集」は一旦終了〜!まだまだ紹介していない映画はありますが、次回ということで(笑)みなさんの好きな映画はありましたか?

 

彼の映画のベストを挙げろと言われると困りますが、あえて5本選ぶとすれば・・

 

「栄光のル・マン」

「大脱走」

「ゲッタウェイ」

「シンシナティ・キッド」

「ブリット」

 

次点で「華麗なる賭け」「ハンター」「タワーリング・インフェルノ」でしょうか

 

 

「スティーブ・マックイーン特集」

 

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「ブリット」

1968年/アメリカ(114分)

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マックイーンが刑事役で挑んだ、壮絶なカーチェイスシーンが見どころのアクション映画!

 

 

<監督>

 

ピーター・イェーツ

 

ダスティン・ホフマンの「ジョンとメリー」、ピーター・オトゥールの「マーフィの戦い」が印象に残ってます。元プロのレーシング・ドライバーだそうですが納得ですね

 

<キャスト>

 

スティーブ・マックイーン

出演作については「スティーブ・マックイーン特集第1弾」で紹介しておりますのでご参考にどうぞ!

 

ジャクリーン・ビセット

「アメリカの夜」「いつも二人で」「大空港」などいろいろありますが、もっとたくさんの映画に出てもらいたかったですね

 

ロバート・ヴォーン

「荒野の七人」の唯一の存命者!「0011ナポレオン・ソロ」シリーズはテレビを含めすべて観てます(笑)この映画や「タワーリング・インフェルノ」「復活の日」でも上院議員役で、知的な役が多いですね

 

ロバート・デュバル

アカデミー賞に7回もノミネートされている名優です!「ネットワーク」「フェノミナン」「クレイジー・ハート」など多くの映画に出ていますが、やはり「ゴッドファーザー」でしょうか

 

 

 

 

オープニングのクレジットがしびれます!

 

クールに、しかもピタッと決まってます!

ラロ・シフリンの音楽、スタイリッシュな映像、本編に入る前のストーリーとクレジットの出し方が素晴らしい。マックイーンの映画の中では、ダントツに好きなオープニングです

 

ストーリーは比較的わかり易く、刑事に扮するマックイーンが巨悪と対峙するのですが、とにかくスタイリッシュでクール!

 

まだ、刑事アクションモノなどという言葉が一般的でない半世紀近く前の映画です!今の刑事映画の元を作ったといわれる「ダーティーハリー」「フレンチコネクション」が71年で、その3年前の映画で、いわゆる刑事アクション映画のパイオニア的作品でもあります!ただ、刑事モノとしてその2作品と違うのは、仕事熱心だが反社会的ではないし、群れない男ではあるが人を排斥しようとは思わないところで、むしろ普通の日常の枠の中に事件があるということですね

 

これが、この映画の魅力の一つだと思います!

 

 

 

映画史上に残るカーチェイスシーンがこの見どころでもあります

 

今のスピード感に慣れてみると失望するかもしれないですが、コンピューターがない時代で、危険なシーンをCG処理できる現在と事情がちがいます!

 

マックイーンも「この映画のような公道を使った大掛かりな車のシーンは、この先、撮影されることはないと思う」と語っています。アップダウンのあるサンフランシスコ市内を、時速160キロ超の猛スピードで駆け抜けるカーチェイスは迫力満点です!カーチェイスシーンが始まると、それまで聞こえていたセリフや音楽がピタリと止み、全開にほえるエンジン音、タイヤの軋む音・・・臨場感がすごいです!

 

フォード・ムスタングVSダッジ・チャージャー

 

大好きな「ワイルドスピード」をずっとさかのぼれば、この映画にたどり着きます!そういえばドミニクの愛車もダッジ・チャージャーでした

 

 

恋人のジャクリーン・ビセットのセリフ

 

「あなたの世界は、暴力と死よ・・。私とは違う世界ね」

 

マックイーンの映画は、基本セリフが少ないですが、この映画は特に切り詰められています。彼の表情やまわりの反応で理解するしかないです!

 

マックイーンの映画は、読み取る映画です!

 

はっきり言ってストーリーは破たんしていますし乗り切れないです。さらに、114分は少し長くテンポが悪いです。カメラも俳優もいいのに脚本がイマイチでもったいなかったですね

 

それでも、この映画はマックイーンの映画です!

 

決して演技に優れた俳優ではありませんが、表情で語れる数少ない俳優だと思いますよ

 

好きですねえ・・・

 

 

何度も言いますがマックイーンの魅力がぎっしり詰まった映画です!この映画を、マックイーンのベストに推す人が多いのも頷けますね

 

原題は「Bullett」 主人公の名前です!

 

派手な映画に見えて、刑事の日常を淡々と描いています。ここで、先ほど紹介した恋人役のジャクリーン・ビセットのセリフが生きてきます

 

エピローグもなく、家に帰ると愛想をつかされたと思った彼女が寝ていて、ふわっと物語が終わります・・・

 

彼のショルダー・ホルスターがかっこいい!

 

マックイーン唯一の刑事役の映画です!

じっくりご覧あれ!