今日から大好きな

「スティーブ・マックイーン特集」

50年代後半から70年代にかけて、誰からも愛されたスーパーヒーローです!

 

数あるマックイーンのヒット作の中から、1作目は彼自身が最も愛したであろう作品です

 

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「栄光のル・マン」

1971年/アメリカ(108分)

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フランスのル・マン郊外で開催されるモータースポーツの祭典「ル・マン24時間レース」を全編セミ・ドキュメンタリータッチで構成された伝説の映画!


 

この映画は、マックイーンの情熱を観る映画です!

 

この映画の数年前、F1をテーマにした映画「グラン・プリ」が公開されています。ジェームズ・ガーナー、イヴ・モンタン、三船敏郎らの豪華メンバーで作られ、マックイーンも出演を熱望しましたが叶わず、彼が自ら会社を立ち上げ制作したのがこの映画です。したがって、今回は監督、出演者等の詳細は省略します

 

元々、監督はあのジョン・スタージェスで決まっていましたが、映画である以上ストーリーが必要と説くスタージェスと、極力人間ドラマを排除したいマックイーンと確執があり、監督降板の経緯があります。結果的には有名俳優を起用せず、ストーリー性を抑えた映画は興行的には大失敗し、会社も解散することなります。「莫大な費用と労力をかけて作ったマックイーンのホームビデオ」と揶揄された映画でもあります。ただ、間違いなく

 

本格カーレース映画の最高傑作です!

 

この映画は、バイクライダー、カーレーサーとしても高い技量をもっていたスティーブ・マックイーンの情熱を観る映画です!




 

物語は、主人公(マックイーン)が田園風景の中、車を走らせているところから始まります。車を止め、ふと見ると真新しいガードレールに目がとまり、そこが前の年にレースでクラッシュ事故があったことを想像させます・・・

 

この映画のストーリー云々を指摘する向きがあるようですが、そもそもストーリーを語る映画ではありません!マックイーンがリアルなレース映画を目指したため、セリフが少ないことで知られています。始まって5分くらいで初めてセリフが登場し、マックイーンのセリフに至っては30分過ぎまでありません。映画的には車に興味のない人には退屈です!

 

ただ、観ていて身体が熱くなるのはなぜでしょうか?






観客の歓声、アナウンス、車のエンジン音_スタート前の緊張感・・・ドライバーの鼓動、そして、一瞬の静寂から耳をつんざくようなエンジン音!

マックイーンが車に「夢」を乗せて走っているようです!

 

朝、昼、夜そして、晴れ、雨などさまざまな角度からのレースシーン。延々と続くエンジン音!想像を絶するスピード感と緊張感!圧巻のレースシーンだけでなく、ドライバー同士やチーム同士の駆け引きも面白いです

 

前年の事故で未亡人となった女性との短い会話・・・

 

「人より少し早く走ったから何だっていうの?」

「レーサーは常に真剣勝負だ!それが人生だ!」

 

ミシェル・ルヴランの音楽が最高にいいです!静かな旋律が、逆にモーター音を際立たせています


 

自らの役割をはたし、目と目で語る静かなラストがカッコイイ!よほどのクルマファンか、マックイーンファンでない限り「面白い」映画ではないでしょうねえ~ただ、ひたすらレースシーンを堪能する映画です!

 

本格カーレース映画の最高傑作であることは間違いないです

 

この映画は、マックイーンの情熱を観る映画です!


 

たしか、一昨年の秋くらいでしょうか・・・銀座の店に通っていた時、銀座中央通りに面した某百貨店の正面に、この「栄光のル・マン」の巨大ポスターが貼られ毎日眺めておりました。あの賑やかな往来の中、いったい何人の人たちがこのポスターに足をとめていたのでしょうか?

 

映画の賞には縁遠いマックイーンでしたが、確実に人々の記憶に残る「最後のヒーロー」でした

 

1980年 50才没

 

<スティーブ・マックイーン出演作>

ハンター/1980

トム・ホーン/1980

民衆の敵/1978

タワーリング・インフェルノ/1974

ブルース・リーの生と死/1973

パピヨン/1973

ゲッタウェイ/1972

ジュニア・ボナー/1972

栄光のライダー/1971

栄光のル・マン/1971

華麗なる週末/1969

ブリット/1968

華麗なる賭け/1968

砲艦サンパブロ/1966

ネバダ・スミス/1966

シンシナティ・キッド/1965

ハイウェイ/1964

マンハッタン物語/1963

雨の中の兵隊/1963

大脱走/1963

戦う翼/1962

突撃隊/1961

ガールハント/1961

荒野の七人/1960

戦雲/1959

マックイーンの絶対の危機/1958

ニューヨークの顔役/1957

傷だらけの栄光/1956

 

 


~~シネマDEクイズ/第4回解答編~~

 

<問題1>

 

「サタデー・ナイト・フィーバー」

 

画像1/ペンキ

主人公トニー(トラボルタ)が勤めているのがペンキ店で、冒頭を含め何度かペンキ店でのやり取りがあります

画像2/燃えよドラゴンのポスター

トニーの部屋に貼ってあるブルース・リーの「燃えよドラゴン」のポスター!その他、「ロッキー」のポスターもありました

画像3/ブルックリン橋

冒頭に空撮されたブルックリン橋が出てきます。庶民的な町ブルックリンと都会的な町マンハッタンを結ぶ橋で、映画では重要な意味があります

 

ペンキと燃えよドラゴンから「ベスト・キッド」と答えた人が多かったようですが、「ひっかけ」といったのはこのことで・・・すいません(笑)

 

<問題2>

 

「サウンド・オブ・ミュージック」

 

難問と思っていた<問題2>の正解率が高かったのは意外でした!それだけインパクトが強かったんですかね

 

難しかったでしょうか?

今回、2問ともの正解は「てっつあん」さんおひとりした。さすが!さらに、第1問の正解は「てっつあん」さんと「juntana325」さんのお二人でした!逆に難問と思っていた第2問の正解が約7割だったのは意外でした。たくさんの回答ありがとうございます

 

次回は15日頃を予定してます

いざ、勝負!勝負(笑)