いよいよ、関東地方も梅雨入りしましたねえ~今「雨の映画特集」の真っ只中ですが、題名に雨が付いていない映画でも印象的な雨のシーンがある映画はたくさんあります!以前、紹介した「マディソン郡の橋」でも大雨のシーンは泣けましたし、大好きな黒澤監督の「七人の侍」で雨の中での合戦シーンは圧巻でした

 

今回は雨の映画の2弾!

 

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「シェルブールの雨傘」

1964年フランス

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お互いに愛し合っていた若い男女が、戦争によって引き裂かれ、別々の人生を歩む姿を描くミュージカル映画!

 

監督/ジャック・ドゥミ

音楽/ミシェル・ルブラン

出演/

カトリーヌ・ドヌーヴ

ニーノ・カステルヌオーヴォ

 

物語は、結婚を誓い合った恋人同志の二人(自動車修理工の青年ギイと傘屋の娘ジュリビエーブ)が、戦争によって引き裂かれてしまう哀しいラブストーリーです!ミュージカルといっても歌って踊るのではなく、映画の中でのセリフが全て音楽にのり、歌で語られている異色ミュージカル作品です!

 

 

カトリーヌ・ドヌーブがとにかく可愛い!おしゃれで可愛くて切なくて、髪型からファッション、インテリアまで全部の色使いが美しい

 

この映画は、恋愛映画というより「幸せとは」「人生とは」を問う映画だと思います!

 

その全てが冒頭にあります!

 

雨の中、真上から撮影された石畳。色とりどりの傘がそれぞれの人生を思わせ、タイトルバックが入る・・・

 

画像が美しいです!

音楽が美しいです!

 

シェルブール駅での別れのシーン!

 

「好きだ」

「愛してるわ」

「好きだ」

「愛してるわ」「愛してるわ」

 

これをフランス語で語られるんですから・・


 

よくよく考えると、彼女ひどい女なんです(笑)

 

セリフを全部メロディーに乗せているので少しダルさというか飽きを感じる人もいるかもしれません。彼女ばかりスポットライトが浴びせられ美化されてちょっと甘さが残りますが、フランス語が心に沁みます。そして、淡々としたカメラがいいですね!

 

初めて20代で名画座で見たときは、ただただ泣いて(笑)30代で二度目に見た時は、彼女の身勝手に怒り、40代で見た時、ようやく真実が見えた気がします!


 
 

有名なラストシーン

 

雪の降りしきるクリスマス・イブの再会。高級そうな毛皮に身を包んだ女とガソリンスタンドの男

 

「あなた、幸せ?」

「幸せだよ」

 

多くを語らない二人に、ゆったりとしたカメラワークそして、あの魔法のような旋律・・・

 

永遠の愛とは?

 

ドヌーブの前半は可憐で可愛いですが、再会の時の彼女の美しさはどうでしょう?やはり、冒頭の傘のシーンが全てを物語っていたと思いますね