立川基地南煙突の西側20mほどの森の中には、高さ1mほどの「たこの足」のように伸びた煙道が存在している。この煙道は、南煙突とはまた別系統の施設だ。




煙道の末端部には、外側がコンクリート、内側は耐火煉瓦が積まれた開放部分が存在している。
これらの施設の存在は、以前から確認はしていたが。


「ちょっと入ってみましょうよ」と、いきなりzunnさんが内部へ突入。レンガの崩落が怖いから、以前は入らなかったんだけど、zunnさんが行っちゃったから仕方なく自分も入ってみた。


入ってから4mほどで煙道はカーブし、さらに3mほどで鉄板の扉が煙道の横に存在していた。扉は錆によって明かりがさしこんでいたおかげで、ライトがなくてもある程度はそのまま進むことができる。


扉から6mほどで、煙道は終わるようだ。zunnさんがしゃがみこんで、撮影を始めていた。zunnさん「これはすごい景色ですよ」。


自分も行ってみると、そこには円形の幻想的な世界が広がっていた。低い煙突の真ん中には木が生えていて、さらに周りの森を経過して、太陽の光が煙突内部にふり注いでいた。


煙突の下から見上げると、まるで緑の小宇宙のように感じた。



低い煙突の上部はコンクリート製。内部には、象徴的な一本の木以外にも、様々な木が生えている。


内部に落ちていた耐火煉瓦。「SK30」という文字は、耐火レンガの形式を表している。数字が増えるほど高い温度に耐えられるようになり、SK30だと耐用温度は1300度程度、用途は各種窯炉裏張用、煙道、煙突用ということだった。TBCは製造企業の型番などだろうが、検索をしてもわからなかった。