オレのお気に入りの木箱は、天井付近にあるねん。


ある女子大生はカフェに入ってくるなり、


真っ直ぐオレの方に向かって、脚立を登ってきたで。


脚立は危ないで!気をつけろ!


とは、思ったけど、女子は手にチュールを持ってたんや。


そのチュールをオレだけに差し出した。


チュールはやっぱりうまいな😍


食べ終わる頃にほかの猫仲間が集まってきて、オレは退散や。


また木箱の隅の方に戻った。


そしたらその女子、今度はオレと遊びたいっていうんや。


猫じゃらしを持ってきてユラユラふるんやけど、なんかオレ、人間怖いから、近づかれへんなんや。


この日も、この女子は、オレのためだけに制限時間を使ってた。


ええんか?もっと人なつこい猫さんが他にもあるで。


でもオレに興味を持ってくれる人はほとんどおらんくらい避けてるから、正直嬉しかったで。


帰りのお母さんと呼ばれる人が、その女子を

「スンちゃん」ってよんでた。


あの女子大生は スンちゃん やな。


よっしゃ覚えとくわ。きっとまたスンちゃんに会えるような気がするねん。