読んだ本2020年11月その5 | たまに書きます

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基本的に無益な情報を。12年に渡る中国の黒龍江省暮らし(うち3年ちょい北京)に終止符をうち帰国、次の一歩(台湾方面)に踏み込もうとするタイミングでコロナ蔓延、鎖国により足止め。困り中。どうにもならん。

マスタリングエンジニアが教える

音楽の聴き方と作り方

 

小泉由香 著 リットーミュージック

2011年9月30日

 

CD付きの本です。面白いですね。

音楽の作り手(エンジニア)からのメッセージみたいな感じです。

前半は、より良く音楽を聴くためのヒント

・圧縮音源ではなくCDやLPの音源をスピーカーで聴くのがおすすめ

(高級オーディオを勧めているわけでも,ヘッドフォンを否定しているのでもないです)

・正しいスピーカーのセッティング方法のヒント

・音像を捉えるためのヒント。高さ、広がり、奥行きなど。これらを感じるための練習方法。

後半は,各種エンジニア(録音より先の工程の方々)との対談。

前半部分の内容に関してを現場のプロとの意見の交換。

また、実際のミキシングの流れの解説。(付録CDに各工程での音源あるので比較できます。)

 

自分は楽器業界には居ましたが、音楽の作り手ではけっしてなく

興味はありましたが、実際に自分でそういうことをやるつもりは一切ないので

さ―っと読めるような軽い物は無いかなと思って手にとったのがこの本でした。

まあ色々難しいことはあるでしょうし細かいテクニックについては一切言及されていませんが

どういうことを考えて、どんな作業をされているのかがざっくりとわかるようになるのと

自分が音楽を聞くときに、心がけておくとより良い点などがわかりました。

 

音楽に興味のある方、もちろんレコーディングなんかやられている方は

目を通しておくと面白い本かもしれません。

文体もとても読みやすかったです。

 

ただ、惜しむらくは現在音楽を聞く環境として、

スピーカーから音を出せる状況じゃないんですよね・・・・

整った環境ができたらもう一度チャレンジしてみたいです。