自作エフェクター資材を淘宝網で購入、輸入しました(まとめ) | たまに書きます

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基本的に無益な情報を。12年に渡る中国の黒龍江省暮らし(うち3年ちょい北京)に終止符をうち帰国、次の一歩(台湾方面)に踏み込もうとするタイミングでコロナ蔓延、鎖国により足止め。困り中。どうにもならん。

というわけで、前回までの記事をザクッと纏めました。

 

・目的:エフェクター自作のための資材を中国の淘宝で購入する。

 

・中国から購入する理由

①どうせ個人の趣味だしオカルト/高級パーツに興味もない。

中国滞在時にそれらのパーツを使ってそれなり物ができたので、安物でよい。

②ケースとフットスイッチに関しては特に日中での値段差が大きい。

ついでだからパーツも買えるだけ買おう。

 

と言ったところでしょうか。

 

・購入目標物

①エフェクター用ケース

②フットスイッチ

③1/4Wカーボン抵抗

④コンデンサ各種

⑤モノラルジャック(ステレオジャックは良いのがなかった)

⑥オペアンプ(4558DとTL072)

⑦DCジャック

⑧ICソケットとピンソケット

⑨POTにかぶせるツマミ

⑩LED

⑪ダイオード

⑫トランジスタ

と、まあ大体こんなもんです。

 

なるべく中国国内での店舗数を抑えたかったので,コンデンサや抵抗等については

結果的に日本で買う、という洗濯をしたものもありました。

(単価が安い為,購入先を増やしすぎると美味しい部分を送料で持ってかれてしまう可能性があったため)

 

また、ボリュームPOTについては全部日本で買いました。

中国滞在時に何回か購入したことがあるのですが,

端子が細い棒状なのではんだ付けするのが案外面倒だったためです。

 

・全体的な流れ

1.淘宝網での発送先設定

淘宝網の個人設定の住所を日本の住所を登録,デフォルトに設定します。

ここの宛先が海外になっていると,商品は自動的に海外転送のための倉庫に送られるようになります。

ただし、購入時に『自分で転送業者を手配する』だとその限りではありませんが。

 

2.購入~代金支払~店舗から出荷

中国国内での操作と同様。支付宝支払いの際は事前に支付宝にログインがスムースに出来るように準備しておく。

このあたりは普通に買い物の操作をすれば良いです。海外発送を意識する必要はありません。

(ただし物によっては海外発送できないものもあるのでご注意。淘宝網の方でエラーをだしてもらえたりします)

 

3.転送倉庫到着確認

商品の到着を待ちます。旺旺をインストールしてあると通知がきますが、そうでないと自分で一日に一度くらい

確認が必要になってくるかもしれません。急いでいないなら別に毎日確認する必要もありませんが。

ちなみに今回の自分の場合は上海の倉庫に送られていたようです。

中国各地の5店舗から購入しましたが,同一倉庫に送られています

(バラバラな場所に送られても困っちゃいますけどね・・・。)

 

4.転送手続き(運賃計算)

すべて商品が倉庫に到着したら,荷物をまとめるという操作をする必要があります。

っていうか、転送する荷物にチェックを入れて運賃を計算する、というボタンを押せばいいだけなんで

難しいことは特にありません。

ただ、ステータスが倉庫に入庫済みとなっていても、

操作のためのボタンの表示が『合并转运』と『支付转运费』の2種類になっていることがあります。

これについては『支付转运费』というボタンが正解です。

『合并转运』のステータスは、倉庫に到着はされたけど荷物をまとめる処理ができるような状況には

まだなっていませんよ、ということらしいです。

しばらく時間をおけばいずれも『支付转运费』に変化します。

(転送倉庫の会社に問い合わせ済み。概ね半日~1日程度で変化していました)

 

5.運賃支払

支付宝で支払います。

特に問題になることも無いと思います。普通です。

 

6.出荷待ち

待ちます。これも、いつ出荷したかという通知は特段来ません。

興味があるなら自分で確認が必要です。

 

7.出荷~運送中~到着

出荷した、というステータスにはなりますがそこから先は相当曖昧になります。

淘宝網のシステムでは,倉庫を出荷した、というところまでしか負えません。

その先は転送会社のシステムで調べるのですが、

実際に出荷があると、問い合わせ番号で内容が出てくるのですが

その内容も『出発地:中国 到着地:日本』くらいの情報しか表示されず

いつまでたっても具体的な位置が更新されません。

要するに使えません。

ここは諦めて待つしかありません。

 

で、何の前触れもなく佐川急便が届けてくれます。代引で。

ですので,代引の料金がかかる、ということは覚えておいたほうがよいです。

内容は

通関代、輸入消費税、ものによっては関税(今回は非課税でした)+諸々手数料

となります。

購入したものや数量,あるいは荷物の大きさや重量によって変化するものなので

一概には言えませんが、事前にある程度の金額は用意しておくべきです。

 

7.受け取り操作(支払い確定操作)~評価

これ以降は中国国内で淘宝の買い物をするのと同じ操作です。

念の為きちんと到着物の確認をしておいたほうがよいでしょう。

ここで発送漏れが見つかったとしてもどうにもし難いのですが。

 

実際LED一色ぶん抜けていました。

とはいえ、改めて補充しろ、というのも結局送料の無駄なので、

そこら編は上手いこと消化するしか無いですね。

今回は一応お店に商品1種類抜けてたよ,という報告をした上で

海外発送希望者で送料が割に合わないので、今回は別に構わないけど

次回購入時になんか色々お願いね、ということは伝えておきました。

(次回色々お願いね、がどの程度お願いしてもらえるのかわかりませんが、

何も言わないのもアレなので一応。)

 

・実際の進行状況

7月28日 夕方各店へ注文。素早い店は28日中に出荷。遅めの店も翌日には出荷完了

7月31日 すべての商品が転送倉庫へ届く。

8月1日  荷物をまとめ、送料支払。出荷待ちのステータスへ。

(淘宝網のシステム上確認できるのはここまで)

8月5日 関空で通関(到着は前日か?)

8月6日 午後到着(さいたま市)

と、商品発送から受け取りまで、特段大きな問題がなかったために非常にスムーズでした。

 

強いて言うのであれば、購入時にちょっとした問題がありました。

おそらく淘宝網のシステム上の問題なのですが、

商品によっては買い物かごには普通に入れられるのですが、

決済時に

『この商品は海外転送に対応していません』というエラーが出て,

勝手に外され、購入ができない、という状況です。

 

 

どういうわけかコンデンサーでそうなることが多かったような気がします。

ただ、すべてのコンデンサーで起こったわけでもないので,

システム上何らかの条件が重なった際の問題かと思います。

これに対して、お店にその旨伝え対応を求めるのですが、

当然ですが店によって対応が分かれます。

 

①あれ?なんでだろ~おっかしいなあ。わかった、必要なパーツの詳細教えて。合計金額出すから。

送料って言う名目で新しい商品作るので、それ買って貰えればいいや。

と、臨機応変に対応してもらえる所。

②ん?何だろ?え?海外?知らんがな。それが原因かもね。多分だめなんだよ海外。

と、面倒臭がって(あるいは禁輸品だと思って?)取り合ってくれない所。

 

②にあたっちゃった場合は諦めましょう。どうせ単価の安いパーツです。

そこで交渉する時間と手間が無益です。素直に日本で買いましょう。

と、言う感じでしょうかね。

 

と、まあそれ以外は至極順調でした。

 

・最後に。今回使用した金額。

具体的な内容と数量は面倒くさいので公開しません。

よって,参考にならないかもしれませんが,備忘録も兼ねて。

 

商品及び中国国内送料合計 8,190円(533.3元)/元(支付宝)で支払い

転送費用(運賃含む)      2,947円(192元)/元(支付宝)で支払い 

消費税              1,600円/到着時代引

通関費              1,500円/到着時代引

その他手数料          748円/到着時代引  

(元→円レートは輸入許可証記載のレートを使用)

 

だいたいこんなもんです。

 

 

・最後に

例えばケース。例えばタカチやハモンドなんかのケースのほうが品質や加工性は良かったりするのかもしれません。

(個人的にはさほど差異は感じられませんが)

 

ただ、個人の趣味で楽しむ程度のものだということを考えると

これらのケースって125Bのサイズで,日本で買うと概ね1,000円以上はかかる事を考えると

送料込みで340円程度で手に入ることを考えると、相当お得です。

もちろん商品によってお得感が違うのですが、今回の感触を見ると、

フットスイッチとケース、この2種類についてはやはり特にお得感ありました。

 

ただ、POTなんかは上の方でも記載しましたが,作業性の問題で日本で買うほうが好いので

何でもかんでも輸入すればいいじゃん、って訳でもないですね。