免疫学者である安保徹さんの本を

数冊読んだ


ストレスこそが病気のひきがねとなり

免疫力を低下させることが書かれていた


安保理論の根幹は

自律神経が免疫細胞である白血球を

支配するという法則


ストレスを受けると

自律神経の交感神経が緊張し

アドレナリンが過剰に分泌される


すると白血球のうち

アドレナリン受容体を持つ顆粒球が増え

免疫を司るリンパ球が減少してしまう


アドレナリンの分泌は一方で

血管を収縮させ血流障害を引き起こす


血行が悪くなれば

酸素や栄養素がゆき届かなくなり

代謝が下がって

これによっても免疫が低下する


かといって副交感神経が優位となって

リンパ球が増えすぎても

抗原に反応しやすくなり

アトピー性皮膚炎や喘息を誘発する


つまり自律神経のバランスが大切で

過度に交感神経を緊張させないこと、

心に負担をかけないことが

病気を遠ざけることにつながる


そして安保さんのどの著書にも

通底していたのが、


病気を治すには病気になった

根源の生き方をふりかえり

心の在り方を変えることが大切

というメッセージ


心とからだを切り離さず

からだ全体の営みのなかで

病を捉える視点は

あたり前のようでいて

簡単ではない


怒りや悲しみ、恨みやねたみ、

心配、不安、猜疑心、偏見といった

暗い感情で心が濁っていれば

からだに影響がでる


そうした感情をもたらすものが

外にあるなら取り除かねばならないし

内にあるなら自分の行動や思想を

根本的に見直さなければならない


病は気からって

そんなに厚みがあって

深遠なことだったんだと

考えさせられた