読者の皆さま、こんにちは^^
ずっと楽しみにしていた、人気作家
平野啓一郎さんのイベントへ!
「ある男」(文藝春秋)の英語訳版の
イベントで、平野さんと、翻訳を担当された
ELI KP WILLIAM氏のお話をたっぷりと
聞くことができました^^
まるで体ごと吸い込まれてしまうのではないか
というほどの強い引力で、ストーリーへ没入してしまう、
謎めいた展開。
なんといっても、平野さんの表現力の精巧さが
私の中では、気になって、気になって、
早く読むことができないのです!
だって、早く読んでしまってはもったいないほど、味わい
続けていたい表現力で本が成り立っているためです。
正確で、一瞬にして五感に響くように描かれた
登場人物の表情やしぐさ、言葉選びなどのは、
一語たりとも目が離せませんでした。
そんなわけで、日本を代表する作家、平野さんに、
張り切って質問させて頂きました^^
それは、ずばり「表現の磨き方」についてです。
刑務所での面会シーンの、身の毛がよだつような冷たさと
不気味な表現や、オムレツのカタチを見事に簡潔に
表していた一文などを例に上げて、伺ってみたのです。
「夜道を歩いているときに思い出してゾットするほど
の恐ろしい表現で・・・」などと私が話したら、平野さんは
笑って頷いてくださいました^^
そして、平野さんは、普段からできる身近なこととして、
「いい本を読む」「古典を読む」「いい言葉に触れる」
などと、答えてくださいました。
平野さんは、学生時代から相当量の「いい本」
をあびるように読まれたともおっしゃっていました。
それは、量だけではなく、言葉や表現を鋭く嗅ぎ分ける嗅覚や、
それを最もよい塩梅に咀嚼しアウトプットするセンスが抜群な
方であることも同時に感じました。
表現は、必要であれば、より正確な
比喩を使われるということも印象的でした!
その比喩は、「良い言葉に触れる」ということから
インスピレーションを受けて育まれるのかも
しれませんね。
平野さんほどに、言葉を自在に鮮やかに
正確に表現できたらな~、と、あまりに高すぎる
センスとレベルに、もはや羨望ですが^^
「いい本を読む」ということは、私にもすぐできるはず!
そして、「いい本」を選ぶセンスも大事ですよね。
今月は、「平野啓一郎月間」として、読書します♪
知的で、お話がわかりやすく、
穏やかなやさしさを感じる平野さん。
本にサインもして頂きました。
大事にします^^
平日は夜、寝る前に本を読むことが多いのですが、
「ある男」は、引き込まれすぎて寝不足になりました^^
そして、イベントのあとは、一緒に参加した
友達とワイワイと♡
私は昔からお酒が飲めないので、ノンアルコールで。
それにしても、金曜日の夜にでかけるなんて、
もう前回が思い出せないほど、はるか
遠い記憶な気がしています。
コロナ禍ということは勿論ですが、
そうでなくても、夜は自宅で過ごすことが
当たり前(もともと家が好き)の生活ですしね。
イベントも、その後のバーも、
ソーシャルディスタンスが十分に
取れていて、マスクも着用して過ごすことができました。
本、文学、表現、そして友達。
贅沢な時間♪
PURA Tokyo