昨日、神様に会って来ました。
CMディレクターの中島信也さん。ワタシにとって、映像の神様です。
(ちなみに、ワタシの企画の神様は小山薫堂さん)
この二人は、ワタシの永遠の「二大巨神」です。

只今、銀座のggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)で、『中島信也CM展』が開催中。「伊右衛門」や、サントリー「DAKARA」、日清食品カップヌードル「hungry?」などでもお馴染みの人気CMディレクター・中島信也さんが、あの「伊右衛門」のTVCMの制作過程(メイキング)を惜しげもなく披露して下さっている夢のような展覧会です。
特に昨日は、「中島信也×川崎徹のギャラリートーク」もあり、数週間前にスッゴイ倍率でGetしたプラチナチケットを手に、この日をどんなに待ちこがれていたことか!そして遂に「奇跡」が起こったのです。当日いただいた座席シートの引換券が「最前列のど真ん中」でした。トークショーフリーク&中島信也の熱狂的なファンを自負するワタシにとって、本当に涙が出るほど嬉しいご褒美でした。

冒頭より映像をふんだんに取り入れた贅沢なトークショー。中島さんのユーモアたっぷりのトークにもどんどん引き込まれて行き、中島信也の世界に頭の先からつま先までどっぷりと浸かって帰って来ることができました。自己紹介VTR&餃子の歌もサイコーで、とにかく信也光線浴びまくり!(笑)。
中島さんにとっての「神様」は、ずーっと川崎徹さんだったそうで、それは今でもちっとも変わっていないとのこと。どうしても「追いつけない存在」「適わない存在」を持つこと――この中島信也の「師弟感」にもシビレましたね。本当にカッコよかったです。川崎さんは川崎さんで、愛弟子である中島さんのことを最大にリスペクトされ、讃えていらっしゃる姿が印象的でした。80年頃、プロダクションの若者達を集めて始めた「川崎徹学校」の生徒の一人だったという中島青年は、当時から目の付け所や目線の強さが他の追従を許さないほど逸していたそうです。努力とか、時間をかけて行けるというレベルを遥かに超えたところにいた人だったと。

年代別に、その当時一世を風靡した懐かしいCMを次々と観せて下さりながら、時系列を追ってCM制作の裏話を聴かせて下さった中島さん。そのサービス精神にはただただ脱帽でした。噺顔負けのユーモアセンスで終始会場を沸かせていらした姿は、サイコーにカッコよかったです。映像を作る人間にとってはサイコーに贅沢な“授業”でした。

川崎さんが中島さんのことを「門構えのあるヒト」と表現していらっしゃいましたが、鳥肌が立つほど感動してしまいましたね。「門構え」=「品」とも置き換えれるそうですが、中島さんの作る作品には「艶」があるのだと手放しに絶賛されていました。師匠が弟子を讃える――弟子が師匠を宣揚する。まるで、一幅の名画を見ているようなシーンでした。そして最後に川崎さんが一言。「映像とは、時間の記録である」と仰った言葉がズシンと心に響きました。

逢いたい!と、強く願っていると、本当にその人に逢えるんですよね、ワタシって。
たとえ雲の上のようなヒトだったとしても、こんなカタチでお逢いできるチャンスが巡って来ようとは!
やっぱり人生って素晴らしい!興奮冷めやらぬままトークショー会場を出て、中島さんの新刊「中島信也のCM絵コンテ集」を購入したワタシに、この日2度目の「奇跡」が舞い降りました。
な、な、何と!控え室に消えたはずの中島信也さんご本人とお目にかかることができ、お名刺交換をさせていただくことができたのです。しかも、買ったばかりの中島さんのご本にワタシの名前入りでサインまでしていただくことができました。憧れのヒトが目の前にいる――そう思っただけで、心が打ち震えましたね。中島信也さんのHP内にある「即興CMお作りします」のコーナーの熱狂的なファンであることを告げると、たいそう喜んで下さり、今度は何と!本の裏表紙にサラサラサラとワタシの似顔絵まで描いて下さったではありませんか。もう想像を遥かに超えたサプライズに、涙が出るほど感激してしまいました。「今夜はこの本を抱っこして寝ます!」と宣言すると、中島さんは少年のようにハニカんでおられました。

これがその時の中島信也さんの本。ワタシの名前入りサイン&ワタシの似顔絵です!幸せ~!!!
(表)                         (裏)我が家の家宝。それにしても美人に描かれ過ぎ?


一流の人は、なんと気さくで謙虚でいらっしゃることか。
ワタシはますます、中島信也さんのことが大好きになってしまいました。本当にたまらなく好きかも。
いつの日か、中島信也さんに「即興CM」を作っていただけるような……“門構え”のあるワタシになりたいです(夢宣言の第二弾)(笑)。そして、中島信也さんの即興CMも“こっそり”作ってみたいです(笑)。まずは神様の「絵コンテ集」をボロボロになるまで読み込むことから始めてみたいと思います。
中島さんの神様が川崎さんだったように、ワタシの神様はやっぱり中島さんDAKARA。
トークショーの後は仲間内でパーティーがあり、そのまま南青山へ。終電で帰宅。その後明け方4時過ぎまで写真の選定の仕事をしていたので、布団に入った時はもう意識がありませんでしたけど、朝起きたら、しっかり本を抱っこしたままのワタシがいました(家族も証人)。

「憧れのヒト」――自分にとっての「一番星のヒト」を見つけられたら、夢を叶える速度って急速に伸びて行くような気がします。そう考えると今年は本当にスゴイ年です。何と言っても、二人の神様(中島信也さんと小山薫堂さん)に出逢えたのですから。自分の中に誰かが住んでいることも素敵なことだけど、誰かの心の中に住まわせてもらえる自分になれたら、もっと素敵。そんなワタシにいつかなりたいです。