竹中平蔵さんのお話を聞いていて気になったことをメモ。

 

竹中平蔵さんは慶應義塾大学を卒業されているが、ご両親は義務教育を終えた後すぐに商店をやられていて高学歴ではなかったそうだ。しかし、竹中さんはご自身よりご両親のほうが教養があると思っていたとのこと。そのエピソードとして次のことを話されていた。

 

ご両親が切り盛りされていた商店が区画整理か何かで立ち退く必要が出た時に、その商店は借りていたもので地主の方が立ち退きに反対し、結果的に竹中さんの商店だけが立ち退きに反対されているように見えてしまったのだそう。そのことを竹中さんが父親に地主のせい自分たちが反対しているように見えてしまうねと言ったところ、父親から「世の中には地主を守る法律もあるし、借りている人を守る法律もあるのだよ」と言われたとのことだった。

 

竹中さんは両親がこのように教養があった理由として常に商売をして考えてきたからではないかとおっしゃっていた。私はこれに加えて、商売をすることでたくさんの人と出会い”対話”をしてきたことも理由としてあげられるのではないかと思った。たくさんの人と出会うことで世の中にはいろいろな立場の人がいるのだということ、そして対話する中でそれぞれの立場の方の意見を聞いたこと、そしてそれを自分なりに咀嚼して考えたこと、それが教養につながっているのではないかと思った。

 

こう考えるとわたしはまだまだ教養があるとは全く言えない。たくさんの人と出会い、対話して、自分で考えるこれを常に心がけていきたい。