50代からのリスタート/by つっきらん

50代からのリスタート/by つっきらん

30代でパニック障害を経験し、少しずつ克服。50代からのリスタートを綴るブログです。美容・暮らし・愛犬・投資など、実体験を発信しています。

あの頃の私は、常に自分の心臓のことばかり気にしていました。

少しでも動悸がすると、

「また発作が起きるんじゃないか。」

そんな不安で頭がいっぱいでした。


不整脈も気になり、何度か24時間ホルター心電図の検査も受けました。

結果は、

「期外収縮ですね。誰にでもある不整脈なので心配ありません。」

とのことでした。

先生は大丈夫だと言ってくれました。

でも…。

私はその言葉を素直に信じることができませんでした。


心臓が一回でもドキッとすると、

「また発作が来る。」

そう思ってしまうのです。

そして、その不安が本当にパニック発作につながってしまうこともありました。


ある日、会社の帰り道。

家まで電車なら、たった3駅です。

いつものようにホームに立ち、電車に乗りました。

でも、発車メロディーが流れた瞬間、

「乗ったら逃げられへん。」

そんな恐怖に襲われました。

慌てて電車を降りました。

次の電車が来て、もう一度乗る。

でも、また発車メロディーが鳴ると降りてしまう。

それを何度も何度も繰り返しました。


結局、その日は…

「もう帰られへん…。」

そう思い、タクシーで帰りました。


今振り返ると、たった3駅。

でも、当時の私には、その3駅がとても遠く感じたのです。


続きは次の記事で書こうと思います。


病院では、当時まだ新薬だったパキシルを処方されました。

新しい薬ということもあり、薬代も今までにないくらい高かったのを覚えています。

「これで治るかもしれない。」

そんな期待を持って飲み始めました。


でも、私には合いませんでした。


薬が切れかける頃になると、何とも言えない不思議な感覚になるのです。

言葉ではうまく表現できないような、今まで経験したことのない感覚でした。

怖くなった私は、医師に相談せず、自分の判断で服用をやめてしまいました。

※今振り返ると、薬は自己判断で中止せず、必ず医師に相談すればよかったと思っています。


その後は、苦しくなった時だけソラナックスを飲みながら過ごすようになりました。

ソラナックスを飲むと、発作は少し落ち着きました。

でも、その代わりに強い眠気に襲われることもありました。


ある日、会社で薬を飲み、更衣室で少しだけ休もうと思いました。

ところが…

気づけば、気を失ったように眠っていたのです。

目が覚めた瞬間、

「え…何分寝てたんやろ。」

時計を見るまで、不安でたまりませんでした。


薬を飲めば少し楽になる。

でも、その代わりに眠気と戦わなければならない。

「このまま、私は元の生活に戻れるんだろうか。」

そんな不安を抱えながら、毎日を過ごしていました。


それでも、この頃の私は、まだ本当の苦しさの始まりだとは思ってもいませんでした。

続きは次の記事で書こうと思います。


「不安神経症」と言われ、少し安心した気持ちもありました。

でも、その安心は長くは続きませんでした。


ある冬の夜中。

家族はみんな眠っていました。

突然、あの日と同じように息苦しさが襲ってきたのです。

「まただ…。」

そう思った瞬間、恐怖でいっぱいになりました。

家族を起こしたくなくて、私は一人、ベランダへ出ました。


外は寒い冬の夜。

それでも、部屋の中にいるより外の空気を吸った方が少し楽になるような気がしたのです。

でも、一番つらかったのは息苦しさだけではありませんでした。


心臓が、

ドン! ドン! ドン!

と胸を突き破るんじゃないかと思うほど激しく打ち始めたのです。

速いというより、一回一回の鼓動がとても強くて、

「このまま心臓が止まるんじゃないか…」

「爆発してしまうんじゃないか…」

そんな恐怖でいっぱいでした。

私は寒いベランダで、ただ発作がおさまるのを待つことしかできませんでした。


あの頃は、どうすればこの苦しさから逃れられるのか、まったく分かりませんでした。


続きは次の記事で書こうと思います。