家のすぐ近所に、ちょっとしたよい雰囲気、というか、いかにもといった佇まいの

料亭らしき家屋がある。


「らしき」というのは、まさにお店?の屋号「だけ」が記された灯りがともるだけで、

そこが店なのか、なんの店なのか、まったくわからないため。


赤坂でもちらほら似たようなものは目にしたのだけど、

赤坂ではバブル崩壊やら再開発やらでお屋敷も今ではすっかり姿を消してしまっていて

日本家屋でそれらしき佇まいはなかなか出会えない。


それが教会やら結婚式場やらイタリアン・フレンチが集まるこの界隈に

突如現れるのだから、大阪に来てすぐに覚えたのだけど、

いったい何の店なのかずっとわからないままでいた。



初めて目にしたのは5年以上前とはいえ、すでに食べログもブログなるものも

世の中にはあったのだから、ググればすぐに情報は得られたであろうに、

なぜか検索しようともせず放置していたのは、きっと一見さんお断りのそれなりの料亭で

まして大阪でそんなところとは自分には縁がないからだろうと思っていたため。


ところが、確かにかつては一見さんお断りだったそうだけど、

今では普通の会席の和食店であることが、今回大阪に来てわかった。



それは「花錦戸」


いくつかお店があるのだけど、

私が目にしたのは一番趣がある日本家屋の江戸堀店。


かつて、南船場にあったすっぽんの名店と言われた「錦戸」が形を変えて営業している。


今回はこちらの、ちょっと上品かつお値段の張る手土産のご紹介。


「まつのはこんぶ」




その名の通り、松の葉のように細く切った昆布を炊き上げたもので、

いろんなお店で作られているけど、

こちらのは、すっぽんの名店ということで、すっぽんの出汁で炊きあげられた味わい深いもの。

大阪の山椒も使用しています。


口に入れてしばらくすると、昆布から出てくる旨みがたまりません。

梅干しを思い出したとき以上に、その味を思い浮かべるだけで口の中がじゅわじゅわきてしまいます。


もとは、お店で最後のごはんに添えて出されていたものが、常連さんようにお土産となり、

そして熱いリクエストにこたえて商品化に至ったというもの。

大阪は神宗はじめ昆布のお店がいくつもありますが、

まさに、ひとつ抜きんでる美味しさ、別格の逸品であります。



実はこれ、イケセイなど東京でも取扱いはあるようですが、知らない人も多いと思うので、

かなりいい大阪土産になると思います。



瓶だけでなく、少量の袋入りもあります。




ちょっといいお土産に、大切な方への贈り物に、憶えておくといい品だと思います。


ちなみに、花錦戸、私が初めて知ったときは、確かに一見さんお断りだったのだけど

最近変わって、かなりリーズナブルなランチ使用が可能。

もちろん、夜はすっぽんで。