家から歩いて5分もかからないところに、エテルニテというフレンチのお店があります。


すぐ近所なので、ふらりとランチに行きたいなと思ったのですが、せっかくだからと素敵な方をお誘いして

一緒に訪問してみました。



靭公園はなにわ筋という大きな通りを挟んで東西2か所に分かれて広がっているのですが、

ルール・ブルー、タケウチ、虎丸など、この地域を代表するお店をはじめ、飲食店が集中するのは

東側の公園周辺、特に北側に多いです。


エテルニテは逆に西側かつ公園の南の通り沿い、ちょっとさみしげな一角にあります。

その反面、観光客然とした人は少なく、人通りも落ち着いたこのあたりは、よそゆきのお店の雰囲気に

ふさわしいかもしれません。



晴れた寒~い日曜のお昼に、こちらに伺いました。



明るい暖色系の店内は、窓から公園の緑が見えて、なかなかいい感じです。

大阪のフレンチ老舗店カランドリエから独立したシェフのお店ですが、サービスの方はとてもやわらかくフレンドリーな感じで、気持ちよく店内に案内していただけました。



この日は4500円のランチコース。

私はこの日ちょっとばたついて息があがっていたため、まずはビールを、お相手の方は白ワインでスタートです。



アミューズ。

自家製鴨の生ハム、フォワグラのムース、ローズマリ―風味バゲット
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野菜や魚介の彩鮮やかなきらきらしたアミューズではなく、正統派の落ち着いたアミューズですね。

ワイン飲みにはうれしいスターターです。


前菜

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手長海老とほたてのムース&海老のスープ

中にはごろっとおおぶりの海老にホタテのムースをかぶせて焼いてあり、そこへエビの殻でしっかり味と出汁を取った泡々のスープをかけたもの。


日本人が好みそうな1品です。


落ち着いた小さな小さなアミューズから、いきなりメインのように華やかな前菜が供されました。

泡々スープのため、見た目よりずっと軽やか。と思ったらごろんと出てきた海老の存在感にびっくりしたり。

意外性があるというか、まとまりがないというか、でも、気づいたら食べ終わっていました(笑)



魚料理 あらかぶ(かさご)のポワレ ハニーキャベツ添え

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ハニーキャベツという甘いキャベツを蒸し焼きにしたものの上に、カサゴのポワレがのせられています。

バターとヴィネガーをつかったオーソドックスなソースとともに。



「あらかぶ」というのは、九州でかさごのことだとか。

「かさご」? 関西では「がしら」じゃないの? と思いつつ説明を聞いていた私。

市場でも、デパ地下の鮮魚売り場でも「がしら」と書いてあって、家に帰ってからぐぐった私です。

ところが関西のお連れの方も「がしら」なんて聞いたことないとおっしゃる。

市場や飲食店の人だけが使う呼び名なのでしょうか。

ということは、九州でも一般の人は「あらかぶ」ではなく、「かさご」と呼んでるのかな。


かさごはゲル状のコラーゲンが身をしっかりまとめていて、なかなか切りにくい。

繊維にそってほろほろくずれてくるような鯛の身とは全く対照的です。

食感は鯛のほうがいいけど、味は濃くて、美味しいですね。

皮の下に脂もたっぷり備えていました。


この料理は、ソースがとてもよかったです。

主張しない酸味が、しっかり全体を支えていて、美味。



肉料理 

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友人はフランス産鴨を、私はエゾシカを選択。つけあわせの野菜は全く同じものでした。

むかご、プチヴェール、かぶ、レンコン、お芋。


ラシェットで美味しい鹿を食べた後だったので、こちらはどうかしらと思って頼んでみました。

ちょっと並べてみてみましょう。


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うーん、実際のものより、写真の写り具合の差のほうが大きくて、比較できませんね。

ただ、右のラシェットのほうが一段と赤身っぽいです。


今回の鹿が印象的だったのは、ラシェットのときと比べて、はるかに「獣っぽかった」こと。

悪い意味ではなく、ジビエらしいといえばいいのでしょうか。

ごぼうの土くさい風味が強いのを、あくが強いと思うかごぼうの香りが全面に出ていて好ましいと思うか、

そういう違いと言えばわかりやすいでしょうか。


本当に繊細で柔らかい赤身肉の美味しさを堪能したラシェットの鹿と、獣らしさを感じさせつつ、臭みはまったくなく力強さを感じさせてくれるエテルニテの鹿。

全く違うタイプのお肉を短期間で味わえてうれしいです。



長くなってきたので、続きます。