ウィスキーの次は日本酒の自主勉強会。
やってきましたは、近所の島田酒店さん。
近所だから来たのではなく、こちら東京にいるときから話を聞いていたお店です。
引っ越してきたらた
またまご近所だったといううれしい偶然。
一見普通の昔ながらの町の酒屋さんです。
ところが、ここの地下にはのんべいのための秘密基地があるのです。
本当に通の人ばかり通う、そしてそんな日本酒通の人の間には有名なお店。
常時40~50種類の試飲が可能。
常連さんになるとリクエストしたお酒を開けてくれることもあるそうです。
酒屋さんに入り、「こちらで試飲できると聞いたのですが」と言うと、地下に案内してくれます。
「下に店員がおりますので」というので、階下におりていきます。
これがまた狭くて、なかなか大変。
下に下りると、いい感じのおじさん(おじいさん?)がいらしたので、「初めてなのですが」と告げると
「そうですか」と、ひととおりの説明をしてくださいます。
「どんなのがお好みですか?」と聞かれたので、
「日本酒はまだくわしくないのですが、すっきり端麗というよりは、ふくよかなもののほうが好きです」と
お伝えし、「3~4種類飲みたいです」と言うと、以下のようにおすすめしてくださいました。
まずは全部のお酒をついで、右から順に飲んでいき、行きつ戻りつしながら飲み比べてください。
そのあと、右のお酒は大変ふくよかなので、この陶器の器に入れて飲んでみてください。
あてには金山寺味噌をおすすめされてお願いしました。最初からそのつもりでしたので。
もう、この空間の雰囲気だけでわくわくしています。
さっそくお酒をひととおりいれて、いただきまーす。
最初の香露。ふくよかなお酒、と言っただけあり、まさにやわらかく、ふくらみのある豊かな味。やや甘口。
このあと2番目の七右衛門の大吟醸を飲むとすっきりした印象。
そのまま3番目の飛良泉を飲むと、うん? なんかよく似た味でよくわからないぞ。
最後の古酒は、全然別のお酒。香りは焼酎っぽくなり、蒸留酒のような濃さと醸造酒のさらりとした感じをあわせもちます。でも、やはり濃厚で奥行きがずっとあります。もう20年近いんだもんねえ。
このあと、金山寺味噌をいただいきながら、味噌をつまんだ後にお酒を口に含むと、
2番目と3番目の味の違いが非常に鮮明になりました。
七右衛門は大吟醸らしいうまみが主で、余韻は長いけど、香りなどの主張は強くないのに対し、
飛良泉は輪郭が極めてくっきりして、比較で言えばさわやかな感じ。
最初は全然違いがわからなかったのになー。
さてさて、そろそろ香露を陶器のお猪口で飲んでみましょう。私に味の違いなんてわかるかな?
おお。なんだこりゃ。ずいぶん印象が変わります。
さらに香りが丸くなって、全体の印象もまろやか、やわらかい。
こちらのあとにグラスのお酒を飲むと、とても無機質な印象を受けます。
なんでなんで~。
味覚とはかくもいい加減、というわけですが、逆にこんな風にいろいろ楽しめるのであれば、
味覚のあいまいさもウエルカムです。
この時間、一緒になった男性と女性、3人でいろいろお話で盛り上がりながら、楽しく飲んでいました。
男性は地元の方ですが、女性はなんとスペインの方。
一時帰国で、実家の福岡に帰省中、ここは行った方がいいとすすめられて訪れたのだそうです。
うーん、グローバルで有名なのか(笑)
楽しく飲んでいると、「もう1種類くらい、いけそうですか?」と店主さんが言うので、「はい♪」というと、
こんなすごいお酒を出してくれました。
「1口飲むと、なんだこの酒はと思う。2口飲むとさわやかさを感じる。3口飲むとうまさを感じる」
2口目のさわやかさまではわかったけど、3口目の違いはわからないな~。美味しいんだけど。
「一度飲んだだけじゃ、なかなか理解できないよ。」というので、このあと通って繰り返し飲んで見ます。
「このお酒はね、もっと飲みたいって気分が高まってきたときに飲むと、ボルテージが下がるんだよ。」
これはよくわかりました!
これまで4種類のお酒を飲んで、美味しい美味しいと思い、「もう1種類どう?」と聞かれて「飲みます!」と
答えたのはまさに、このお酒を勧める一番いい状態なのだそう。
今飲むとボルテージが下がる???
想像つかないまま、とにかくひと口めから3口めまでの味を味わおうと飲んでいたところ。
ん? 確かに。
なんだか妙に冷静になってる自分がいる。
はしゃいで飲んでいた自分とは違う、急に冷めてる感じ。
うわー、ほんとだ。おじさんの言ったとおり。
不思議だーーーーーー。
とまあ、こんな感じでお酒を楽しみながら、楽しく同席した人たちとお話しながら、
そろそろ帰りましょうと席を立ったら、ちょうど閉店時間の7時を知らせるがごとく、
ボーンボーンボーンと時計の音が鳴りました。
お酒はどれも210円。あての金山寺味噌も210円。〆て1260円也。
素敵な体験ありがとうございました。
日本酒勉強会はこうして始まりました。








