ブログでやりとりさせていただいてる方との会話の中で、
「私はうるさんほどパン好きではないんですけど、~」
というくだりがありました。
それを見て、私は、
「へ? 私ってパン好きなの? 少なくともパン好きって思われてるんだ。」
ちょっと驚きました。
全然そんな自覚がなかったからです。
こんだけパン屋の話を書いてたら、そう思われても当然か~と自分を振り返って思ったのですが、
自分では気づいてないことって結構ありますね。
私の実家は、家での主食は、ほぼ「ごはん」オンリー。
母親はうどんも蕎麦もスパゲティもゆでなかったし、父親がパンは食べた気がしないというので
朝からごはん。もちろん夕食にパンなんて、もっとありえません。
そんな家で育ったため、自分でもごはん食をベースにしていて、「やっぱり、ごはんが一番!」です。
そのため、パン好きを名乗るには、まずパンを主食にしてる人でないとその資格がないって、
なんとなく思い込んでいたみたい。
加えて、「好き」のタイプもいろいろあるなと思いました。
私はごはん好きですが、「やっぱり魚沼産こしひかりで、天日干しじゃなきゃね~」なんて
高級志向もこだわりもありません。
せいぜい、買うならせめて特別栽培米で、くらい。
絶対この品種、この産地でないとだめ! やっぱ合鴨農法でないとね、というほどのこだわりはありません。
「好きだからなんでもOK」なんですね。
反対に、鶏きらいの人が、「名古屋コーチンやブランド鶏のように、自然に飼育されている鶏なら平気」などと
言ったりするのと同じように、嫌いな人のほうがこだわりというかストライクゾーンが狭いことがあります。
で、そのストライクゾーンに入る限りにおいてなら好き、という好みもあるんですね。
私の場合、そこまでストライクゾーンが狭いわけではありませんが、パンはこのタイプの「好き」です。
好きなパンは好き。で、好きなパンを探す手間はそれほど惜しくない。ってところでしょうか。
昔、やっぱり、パン屋めぐりにものすごい情熱をかけてる人がいました。
それこそ新幹線に乗って、ネットで知り合ったパンフリークのお友達と一緒にパン屋めぐりをするくらい。
あ、こんなにパン作りがブームになる前から手ごねでパンを作っていて、酵母の種類でも、
お仲間といろいろ議論していました。
東京にパン屋めぐりにきたときは1泊2日で10軒ほど訪問して、バゲットだけでも何本も買って、
家に帰って全部冷凍。
そのために数週間前から計画的に冷凍庫は空にしたそうです。
その彼女も、言ってましたね。
「こないだ、友達に、『私、パンが好きかも知れない』って言ったら、『えー! 自覚なかったの?』って言われた」って。
私もその発言を聞いたときはびっくりしたのですが、そのときの彼女の気持ちがどういうものだったのかわかりました。
自己認識とは、かくも難しいものです。