昨日サントリーホールに行き、

ベルクのヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」を聞いた。ベルクは美少女マノン・グロピウス(有名な建築家の娘)を自分の娘のように溺愛していて、彼女が夭折 したことを知り呆然自失したと言われる。

実質的にはレクイエムである。

1935年に作曲されたが、ベルクはその後敗血症で

亡くなったので、自分自身のレクイエムになった

パターン(モーツァルトと同じ)。

ヴァイオリン担当の三浦文彰さんの演奏は凄すぎた。

優美に繊細に可憐な美少女の死を見事に表現していた。前半はマノンの現世での生活、後半はポリオとの

格闘と死による浄化である。オーケストラは日フィルだった。三浦文彰さんは前に聞き上手いと思ったが、驚異的な上手さだった。成長ぶり著く感嘆した。