<< 春 雪 山 >>
 
この森は、まだ雪が融けない。
標高1000mくらいまで降りれば、
もはや地面も見えているというのに、
ここはまだ白いままである。
 
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3月27日。車に物資を取りに行った帰り道。
 
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3月25日。手前は「茜:akane」。11歳。遠くの動物の気配を感知した。
本当は茜はそこに行きたいのだ。本当は一目散に駆け出したいのだ。
だが我我には「この森で生きるための掟」があるから、茜は自ら我慢する。
私は心の中で「茜!ありがとう!」と感謝する。私の心は茜に伝わっている。
 
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4月1日。車で森に少し入ってみたが、まだ無理だ。この先に難所が続くのだ。
冬のパウダースノウなら、この積雪くらい走破できるが、今の雪は状況が違う。
前進すれば車の腹に抱え込む雪は圧雪されて氷板のように堅く固まる。
少しでもタイヤが空転すれば、そこはツルツルに凹んだ氷盤と化してしまう。
半ば車体が浮いた状態で、しかも足元は鋳型の如くに凹んだ氷なのだ。
そうなれば四駆であろうとどうにもならない。
それが短い距離ならば強引にアタックすることもできるが、
しかし距離は長いので、それは無理な話である。
そして道幅はギリギリなので、途中でUターンなどできない。
まだしばらくは重いリュックを背負って森に帰る生活は続く。
 
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3月30日。16歳の山斗も元気に走る!!
山斗は換毛が始まった。夜は氷点下の世界だというのに。
 
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3月30日。山斗。走る時は尾で絶妙にバランスを取る。
 
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4月1日。「椿:tubaki」。11歳。幼犬時に保護して家族に迎えた。
椿は山の申し子。野性感覚が強い。とにかく山の探検が大好き。
椿の野性のエネルギーは衰えを知らない。まるで若犬の如くだ。
 
■南無華厳 狼山道院■
≪ 2014:04:02 ≫