<< もののけ姫 「山犬モロ」 >>
 
「「黙れ!小僧!」」
・・「山犬モロ」の有名な台詞である。
・・「アシタカ」に対する台詞である。
このシーンこそ、この映画のハイライトだと思う。
 
映画「もののけ姫」では≪山犬≫とあるが、
それはもちろん≪日本狼≫の設定だろう。
普通は即座にピンと来るはずだが、
もしかして分からなかった人も多かったのでは??
とにかく「山犬モロ」は、映画中で断トツにカッコよかった。
それは格好のことではなく、もちろん「精神」のことである。
 
アシタカは、≪理解しようとする姿勢の青年≫だろう。
≪共生を模索しようとする人間≫の設定だろう。
だからアシタカは爽やかに善良に見えるが、
いかんせんまだ何も分かっていないのである。
ほんとうの問題は、「その先・・・」なのである。
だがその「姿勢!」は、まことに重大であり核心である。
アシタカに較べると、「サン」ははるかに分かっているようだ。
アシタカは、サンから学んでいかねばならないだろう。
ところで「エボシ」は、とても分かり易い正直な人物である。
エボシにはエボシの事情と立場があることは理解できる。
エボシは、ただただ「深奥を知らない」だけなのだ。
ただただ「知らない」ことが、それがエボシの不幸なのだと思う。
この映画の興行キャッチコピーは「生きろ!」であるが、
ほんとうの問題は「どういう姿勢で生きるか!」だと思うのである。
 
たとえば「ペット非情飼育」の問題も、
自然共生問題と根本で直結しているのである。
その「直結している」ことを、まずは知るべきだろう。
 
 
 
 
悲しみと怒りにひそむ、まことの心を知るは、
森の精、もののけ達だけ。
***もののけ達だけ***
<<「もののけ姫の歌」から>>
 
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1988年。「狼:太郎」。生後10ヶ月くらいの頃。すでに極大型の体格。
 
このごろ、この森の「ラップ音」のメッセージが分かってきた。
烈しく嵐のように鳴り響いたラップ音は、教えてくれていたのだ。
 
■南無華厳 狼山道院■
≪ 2013:09:07 ≫