<<森の精霊>>
昨日の夕方、仕事を終えて森に帰着し、
そして森の小道をゆっくりと走行していたら、
何となく犬舎の方角の気配に何かを感じた。
犬舎の方角は静かなままだったが、
何か分からないが、何かを感じたのだ。
犬舎にだんだん近づき、30mくらい手前で、
小道に何者かの足跡らしきものを発見した。
車を止めて降り立ち、その足跡を調べた。
猪でも鹿でも犬でも無く、熊の足跡のようである。
それほど大きくは無いから、
この前に見かけた「中学生くらいの熊」だろう。
若い熊は好奇心が旺盛だろうから、
おそらく「探検」に来たのだろう。
そしておそらく、かなり犬舎に近づいたはずである。
犬舎に到着して犬たちを見回したが、
彼らはいつも通りの様子である。
我家の犬たちは、相当なことでも驚かないのだ。
というか、若熊と遊びたかったに違いない。
犬たちの心境は、ありありと分かるのだ。
私が留守の時に犬舎付近が、
いったいどういう有様なのか、見てみたいものである。
きっと驚くような光景が繰り広げられているだろう。
三日前の夜遅くに、
夜の狼山日課を終えて車の中で休んでいた。
10時頃の気温は12度で、秋のような涼しさである。
リクライニングして半眼で瞑想していたのだが、
いつものように「小さな光たち」が現われてきた。
長いこと現われているので携帯カメラで撮影してみた。
写真には映るが、目視だともっともっと鮮やかに見える。
全くの真暗闇の森の中で、はっきりと目視できるのだ。
そしてこの写真は、フラッシュ無しの普通撮影である。
そしてこの写真は夜空ではなく、全くの森の中である。
これは「蛍の光」ではない。これは「火の玉」でもない。
魂の光たちである。あるいは「精霊」と呼んでもいいだろう。
そしてこの光たちは瞬間に動き、瞬間に消えたりする。
だから同じ写真は一枚たりとも無いのである。
ところで光が現われる前から、森に「宇宙音楽」が流れていた。
宇宙音楽はいつも聴こえるのだが、その夜は大きく響いていた。
どういう音楽かと言うと、とても不思議な音楽である。
人間世界では聴いたことの無いような音楽である。
それは荘厳なリズムを伴っている。そして変調していく。
しいて似ている音と言えば、「パイプオルガン」だろうか。
とにかくどこまでも荘厳そのものなのである。
そしてそれは、自分の幻聴では無い。
なぜなら犬たちも耳を傾けて静聴するからである。
そして森の動物たちも静聴しているだろう。
厳しい野生世界に、荘厳な癒しのひと時が訪れる。

「8月2日22時19分」


「8月2日22時12分」

■南無華厳 狼山道院■
≪ 2013:08:05 ≫