**夕月の森**

仕事を終えて標高1300mの森に帰ってくる。
なにしろこの森は雪が溶けない。
今も雪道のスコップ除雪は毎日続けている。
一度はかなり車で前進したのだが、
その後の連日の積雪で押し戻されてしまった。
森の途中に車を止めてリュックを背負って歩く。
この踏跡は私と犬たちで歩いたものだが、
車が入れば車重で陥没してアウトなのだ。
車の腹に圧雪を抱えれば四駆車でもアウトだ。
写真で見るよりも実際には相当に深い雪なのだ。
重いリュックを背負って最低でも二往復する。
もう刻刻と夕闇が迫っている。

森の我家に着いて夕月を仰ぐ。
今から何時間も、犬たちの世話と運動が続く。
昨夜は「月に寄り添う光玉」は現われなかった。
月の光玉は、満月の頃に現われるのである。

写真の光量を調節してみる。小さな点のような森の光玉たち。

「森の光玉の拡大」

「光量を調節」

「光玉のひとつを拡大」

ここは魂の森なのだ。
今は亡き「夕月」の魂も、
我我を見守ってくれているだろう。
■南無華厳 狼山道院■
≪ 2013:02:15 ≫