**雪の子鼠**
また雪が降り積もった。
毎日スコップ除雪を続けているが、
もはや追いつかない状況だ。
この冬は延延とリュック生活が続くだろう。
全身が疲労困憊だが、毎年のことである。
この森に棲んでいる以上は覚悟の上である。
車を止めてリュックを背負って歩き始めたら、
小さな山ネズミの子どもが目の前に現われた。
この極寒の森の冬を、どうやって生きているのか。
厚い被毛に覆われている訳では無いのに、
よくぞ生き抜いているものだと感服する。
寒くないはずが無いのである。
彼らもまた充分に「寒い!」のである。
彼らだって平気な訳では無いのである。
食事もギリギリの粗食のはずなのである。
それなのに、ひと言も愚痴をこぼさず頑張っている。
こんな小さな子どもが、黙黙と耐えて頑張っている。
その子ネズミは、しばらく私を見つめていた。
私もまた、じっと子ネズミを見つめていた。
私はその子に何もしてあげられないが、
せめて心の中で渾身の南無華厳を唱えた。
さらば子ネズミ・・・いつかまた逢うときまで!!





踏み均したトレイルも、また雪に埋もれてしまった。
「スノーシュー:カンジキ」は履かないので相当な運動になる。

犬たちの世話と運動が終わって月を仰いだ。

同時刻の連続写真の「月と光玉」

「光玉の光量調整拡大写真」
■南無華厳 狼山道院■
≪ 2013:01:26 ≫