<< 悉 有 仏 性 >>


≪≪ 悉 有 仏 性 ≫≫
「あらゆる命に仏性あり・・」と読まれているようだ。
道元禅師は「あらゆる命は仏性である・・」と読んだようだ。
いずれにしても「種の違いを超えた、あらゆる命たち・・・」である。
仏教はそのような教えであるはずだが、
しかし実際に仏道者たちはどう感じているだろうか。
ほんとうに心の底の本心で、そう感じているだろうか。
あるいはこの言葉は、
本音とは別の建前言葉として解釈されているのか。
私はこの言葉を、そのままに受け止めている。
そしてそのままに、己自身で実感している。
それが「野性対話道」であった。
29年間の野性対話道で、己の全身で実感してきた。
異種の命たちと生きる道で、この言葉の真義を確信した。
この言葉が分かれば、視座が根本から変わる。
そして世の中の実相が鮮明に見えてくる。
「種の違いを超えた、あらゆる命たち・・・」
この言葉が如何なる意味を持つのか。
この言葉の意味の重大さを知ることが、
それが人類の今後を決定的に左右するだろう。
それを知るか知らないかで、事態が変わっていくのだ。
それはそれほどに重大な意味を秘めている。
種の違いを超えて、命には「心」がある。
そしてその心の深奥には、
宇宙法界の真意が秘められている。
※写真は「月:月と光玉」である。
山から見る月は、いつも深秘に満ちている。
■南無華厳 狼山道院■
≪ 2012:07:12 ≫