<<狼の山の光の夜>>

狼の山の夜は、
いろんなことが起こる。
もちろん昼間もそうなのだが、
夜はそれがいっそう体感できる。
夜はまた別世界となるのである。
これは六年前に現われた光である。
その真赤な光は、このくらい大きかった。
光は満月の真下に現われ、そして一瞬に消えた。
その光に、まるで狼のような壮絶な力を感じた。
この絵は、その後に感応者が描いてくれたものだ。
私はただ「赤い光」と言っただけなのだが、
その夜の光景のままの絵になったのだ。
右下に狼がいるのは、狼を感じたからだろう。
感応者は、とにかく狼の力に圧倒されたと言う。

狼は、超感覚の持主である。
人間の感覚とは比較にならない異次元だろう。
それくらい狼の感覚は「凄い!」の一言である。
もちろん狼は自分でそれをアピールしたりはしないから、
もし狼を見ても、狼の超感覚を感じるのは難しいだろう。
狼の命は、眼光に象徴される。
狼が本気で相手を観たとき、
狼は相手の心の中まで見抜く。
■南無華厳 狼山道院■
≪ 2012:03:18 ≫