<< 心 観 対 話 >>

犬たちは、心で語りかけてくる。
彼らの言葉は、人間の言語とは違う。
言語で表現できない領域を彼らは語る。
彼らの言葉を感受するために心観する。
心眼心耳の心観である。
その心観の姿勢をひたすら練磨する。
そして犬たちと対話していく。
その対話を日常の習慣としていく。
それが習慣となると自然体となる。
自然体で心観対話ができるようになる。
そうすると、さらに深く犬たちが分かるようになる。
彼らの真情が、ありありと分かるようになる。
彼らの真情が分かると、
彼らに対して適当なことは言えなくなる。
いい加減な返答などできなくなる。
だから言葉を返すにも真剣となる。
一瞬一瞬に、真剣に言葉を返す。
しかしその姿勢を続けていくと、
それもまた自然体でできるようになる。
「なんだか難しい話だな」と思われるかも知れないが、
もし動物と暮らすのなら、心観対話は決定的に重大なのだ。
それ無しには、本当は動物とは暮らせないはずである。
動物たちは、実際にそうやって対話しているのだ。
彼らはいつだって、いい加減な対話などしていない。
彼らの実際を、人間たちが知らないだけである。
彼らの実際と実像を知れば、人間たちは驚くだろう。
■南無華厳 狼山道院■
≪ 2012:03:14 ≫