<< 極 大 極 微 >>
 
 
華厳の象徴は≪∞無限≫である。
そして華厳は、無限の尊厳を説いている。
果てしなく大きいものと、果てしなく小さいものの、
その尊厳は果てしなく同等だと語っている。
果てしなく小さいものに果てしなく大きいものが宿る。
そして果てしなく大きいものには、
果てしなく小さいものが果てしない大きさで映っている。
<<< 極大極微 相即即入 極微極大 円融無限 >>>
華厳世界とは、そういう世界である。
果てしなく大きいものも果てしなく小さいものも。
あらゆるものが、どこまでも無限に等しく尊いのである。
 
たとえば眼前の犬。
その犬には、大宇宙が宿っている。
その犬の心は、大宇宙そのものである。
家族の犬たちを見るとき、
私はいつもそのように見ている。
無理してそのように見ている訳では無い。
心からの本心で、そのように見ている。
一頭一頭がそれぞれに、大宇宙を宿している。
一頭一頭のそれぞれが、無限の尊厳に満ちている。
 
あらゆる命の尊厳は同等である。
あらゆる命が、天上天下唯我独尊である。
あらゆる命が、他に変え難い唯一無二の個性である。
それを想えば、異種の命を見る目も変わってくるはずだ。
異種の命の尊厳を心から実感することは、
それは「大悲:真覚」への道に直結している。
 
■南無華厳 狼山道院■
≪ 2012:03:03 ≫