<< 耐 寒 力 >>

一昨日は「日差しが春めいた」などと書いたが、
確かにそれは言えるのだが、
気温は相変わらず酷寒レベルである。
昨日は午後6時で、零下13度だった。
今朝の夜明けの気温は見忘れたが、
おそらく零下22度レベルだったはずだ。
昨夜の犬たちの世話の前半は寒く感じた。
作業するには厚い手袋は邪魔になるので、
それで薄手の手袋なのだが、なにしろ手が痛かった。
気温は加速度的に、どんどん下がっていくのだ。
だが開始して1時間くらいすると痛みが薄らいできた。
やはり動いていると、身体が温まってくる。
それにしても犬たちは全く強い。
今の家族は普通のMIXDOGたちだが、
それほど被毛が厚いわけでは無いのだが、
彼らの身体は完全に「耐寒モード」に入っている。
ただし我家は、冬に入る前から冬に備える。
冷凍庫同然の冬を乗り越えるために備える。
というか、普段から「体力」を高めているのだ。
そうすれば自ずと身体は耐寒モードに入っていく。
もちろん下毛は密生するが、それだけでは無い。
身体のあらゆる領域が耐寒モードに入るのだ。
もし身体が酷寒に負けてくると、どうなるか?
見る見るうちに「痩せてくる」はずである。
見る見るうちに元気を失っていくはずである。
だから一発で分かるはずである。
だいいち、寒さに震えているだろう。
寒気に耐え難いことが一目で分かるだろう。
そういう場合には、緊急の対策が必要である。
そのままでは、どんどん衰弱するだろう。
因みに「毛質」によっても耐寒能力は異なる。
毛に力が無い被毛だと、長毛でも弱い。
今は亡き北極エスキモー犬の被毛は、
とにかく「力」に満ち満ちていた。
耐寒とは、「闘い」である。
身体が酷寒と闘うのである。
そのための体力が必要なのである。
特に注意すべきは、
完全に耐寒モードに入っている犬は、
人間の快適温度だと「暑い!」ということだ。
だからもし家に入れる時には、厳重に注意すべきだ。
あるいは車に乗せる時にも注意すべきだ。
なにしろ身体は耐寒モードなのだから注意すべきだ。
そうでないと身体が混乱して失調する怖れがある。
■南無華厳 狼山道院■
≪ 2012:02:28 ≫