<< 無 始 過 去 無 限 未 来 >>
 
≪≪≪ 無 始 無 終 ≫≫≫
華厳のハイライトは、「無限」である。
しかし無限をイメージすることは、
なかなか難しいことかも知れない。
だから日頃からいつも、
「無限」をイメージするトレイニングを続ける。
そうすると、自分の中に無限が現われてくる。
 
無 始 無 終。
始まり無く、終わり無く。
無始過去、無限未来。
永遠の中の一瞬。
一瞬の中の永遠。
ただ一瞬一瞬を突き進む。
それが永遠と出逢える唯一の道。
 
今生を終えたら、
どんな旅が控えているのか。
どんな次元世界に行くのか。
この地球に生まれるとは限らない。
その確率は非常に低いと感じる。
なにしろ宇宙は無限に広いのだ。
地球は無限空間の極小点に過ぎないのだ。
あらゆる次元が待ち構えている。
想像を絶した次元に生まれるかも知れない。
 
たとえどんな次元世界に生まれようとも、
華厳とともに生きる。
いかなる次元でも、華厳心で生きる。
あらゆる次元で華厳は「核心」であると、
それを強烈に感じ続けてきたのだ。
だからどんな次元を旅しようとも、
核心から離れない絶対の自信がある。
 
有限に囚われたら、そこで終わる。
有限に呪縛されたら、そこで終わる。
そこで可能性は、死んでしまう。
自ら可能性を殺すことになってしまう。
たとえ肉体は有限でも、心は無限である。
肉体を脱いで次の旅に入った時も、心は無限である。
無限心で、あらゆる次元世界を旅する。
終わりなき学びの旅を、華厳心で突き進む。
 
愛狼は、山の中腹で休憩する時、
いつも、はるか彼方を見つめていた。
彼はいつも、永遠の彼方を見つめていた。
ずっとずっと、ほんとうにいつまでも。
その姿が、忘れられない。
その姿を想いながら、華厳の無限を学んだ。
華厳の無限に入る時、
愛狼の姿が蘇り、ひとり慟哭する。
愛狼は、どんな旅の中にいるのだろう。
いかなる世界にいようとも、
彼は勇気に満ち溢れているだろう。
一瞬一瞬を、華厳心で突き進んでいるだろう。
 
■南無華厳 狼山道院■
≪ 2011:09:22 ≫