<< 大 狼 >>
 
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**WOLFPOWER**
この剥製の狼は、相当に大きいだろう。
雰囲気として、
肩高は85cmを超えているように感じる。
< 太郎は、83cmくらいだった。>
狼は犬よりも頭胴長が大きいから、
立ち上がれば2m近くになるのか。
「大陸狼」と標記されているが、
つまり「北方大型狼」のことである。
極寒地の狼は、
獲物が豊富ならば極めて大きいのである。
人人の想像以上に大きいのである。
その中のボス狼は、まさに「森の王者」である。
アラスカレンジャーの話にあるが、
ボス狼ならば、ヒグマとも気迫で対峙すると言う。
それくらい威圧感に満ち満ちているらしい。
この剥製の狼も、そのような個体だっただろう。
その全身を、とくと眺めてみれば、その凄さが分かる。
鼻先から尾先まで、非の打ち所が無い。
口吻。牙。胴。前肢。後肢。
超大型でありながら、後肢:後半身の力強さが凄い。
犬の超大型の場合には、こうはいかないのだ。
後ろ半身が「推進力」を生むのである。
そこが、重大な「素早さ」を生むのである。
いくら超大型でも、そこが弱ければ動けないのである。
だからこの狼の「パワー」が、ありありと分かるのだ。
この狼の爆発的なパワーが、ありありと分かるのだ。
「神域の芸術!!」・・・つくづくそう思う。
その大狼を、娯楽ハンターが撃ち殺す。
「大物狙い」の狂気の娯楽ハンティングである。
私はそのハンターに言いたい。
「おまえ、素手でその狼の前に立ってみろ!!」と。
そのハンターは、一歩も動けない。
全身は硬直し、心は凍りつき、言葉も忘れる。
狼の底知れぬ眼光に、魂までも射抜かれるだろう。
その人間が、いかに力自慢の大男でも、全く同じだ。
狼の前では、フリーズしたままで終わるのだ。
 
■南無華厳 狼山道院■
≪ 2011:09:10 ≫