<< 場の気配の転換 >>
 
犬の集団を統率する時、
その場の気配の転換が重要となる。
それは絶対に心得ておかねばならない。
それを心得ることによって、
アクシデントを相当に防ぐことができるのである。
 
その場には、「流れ」というものがある。
不穏な流れになってしまえば、
その場には高確率でアクシデントが起こる。
だからなんとしてでも、
その一歩手前で阻止せねばならない。
だからまず統率者は、
不穏な気配を瞬間に察知しなければならない。
そしてその瞬間に間髪入れずに、
その気配を転換して流れを変えるのである。
 
「その瞬間に!!」が絶対重大である。
その瞬間に気配を変えられるか??
なにしろそこが分かれ道である。
それができるようになるために、
日頃から修練を積んでいくのである。
なにしろ時には命が懸かる事態となるのだから。
なにしろ犬のスピードは速いので一瞬の勝負なのである。
考えている暇など無い。
「あれをこうしてこうやって」などと考える暇は無い。
「直感:直観」で一瞬に判断するのである。
いかなる場面でも一瞬に判断できるように、
そのために日頃から修練を積んでいくのである。
それが統率者としての絶対の責任である。
 
「判断」するためには、
犬たちの心境を読む力が必要である。
それが無ければ、判断などできないのである。
その「流れの理由」を把握するためには、
その「流れを変える手段」を発想するためには、
犬たちの心境を読む力が絶対に必要なのである。
そして瞬時に流れを変えるためには、気力が必要である。
強烈な気迫の「大気力」を瞬間に発揮できるように、
日頃から己の気力を鍛錬していかねばならない。
日頃の鍛錬が無ければ、咄嗟の発揮は難しいのである。
心境を読み、行動を予見し、瞬時に流れを変える。
これは実は相当に難しい課題である。
そして犬が大きく強力であればあるほど、
その頭数が増えれば増えるほど、
それは格段に困難度を増していくのである。
心境洞察力と気迫気力は、統率者の絶対条件である。
 
なお、気配を変えるには、流れを変えるには、
状況に応じて、いろんな手段があるが、
それは常に自分自身で探求していくべきである。
要は、伝達の速さと効果の確実さである。
最小限の行為で最大効果を発揮せねばならないのだ。
時には大袈裟なアクションが必要な場合もあるが、
できる限りに余計なアクションは削っていくのである。
手段は「声」の場合もある。さりげない動作の場合もある。
とにかく微妙な反応を自分自身で確認していくのである。
 
■南無華厳 狼山道院■
≪ 2011:09:09 ≫