<< 愛 犬 愛 撫 01 >>
犬と暮らす上で、スキンシップは欠かせない。
近頃は世間を非常な衛生観念?が支配しているらしく、
愛犬との肌の触れ合いを躊躇する飼主も多いようだが。
だがスキンシップ無しで犬と暮らす意味があるのだろうか?
それ無しで犬と対話していくことは無理に近いと思うのだが。
そんなに不衛生と感じるならば、犬と暮らさない方がいい。
何かの感染が怖いのならば、犬を飼わない方がいい。
身体の抵抗力に自信の無い人は飼わない方がいい。
あるいは犬の匂いが気になる人も飼わない方がいい。
その犬の匂いが、「その犬」なのである。
その匂いもまた、その犬の個性なのである。
匂いが気になって「頻繁にシャンプー」すれば、
犬の皮膚と被毛は失調して、自浄力も減退してしまう。
健康体の犬は本来、強力な自浄力を持っているのに。
だから本当は、健康体にすることが、先決問題なのである。
もちろん事情で汚れた場合には洗うが、
それは「消臭目的のシャンプー」とは話が違うのである。
だから犬の匂いが嫌いな人は、犬を飼わない方が無難である。
こういったことを書くのは何故かというと、
あちこちで非常に神経質な意見を見かけるからだ。
何か世間全体が神経質になってきた気がするのだ。
何かの感染症に罹る人がいるかも知れない。
動物アレルギーの人がいるのかも知れない。
そういう場合に於いては注意も必要だが、
過剰に神経質な意見は考えものだと思うのだ。
もし社会全体がそのような感覚であるなら、
もはや人間は、犬を求めるべきでは無いと思う。
犬は過剰に抑圧され、不幸になっていくだけである。
犬はただ忍耐だけに生きることとなってしまう。
そのためだけに生まれることとなってしまう。
要は、程度問題である。 何事も、程度問題である。
著しい過敏反応や過剰要求に、疑問を抱く次第である。
そもそも不思議に思うのだ。
なんでこんなに弱い身体の人が増えてしまったのか。
なんでこんなに新たな種類の感染が発生するのか。
なんで人は簡単に失調してしまうようになったのか。
どこかに原因が隠されているのだと思う。
人人があまりに安易に薬に依存してきたからなのか?
世の中が薬品だらけになってしまったからなのか?
薬品濫用の世間? 薬依存の生活習慣?
目障りな相手を片端から抹殺しようとする社会姿勢?
殺虫剤。殺草剤。殺菌剤。消臭剤。などなど。
短絡思考で簡単に排除しまくり殺しまくれば、
それはやはり、大きな反動を呼び込むだろう。
そんなことは、考えなくとも分かるはずである。
菌に対して。植物に対して。虫に対して。動物に対して。
異種の命に対する制圧思想は、
そもそも極めて不自然で反自然な姿勢なのである。
不自然で反自然な姿勢が、
いつまで赦されると思っているのだろうか?
それは必ず、大きな反動を招くのである。
実際、いろんな現象が起こってきているのである。
次から次へと、起こってきているではないか。
人間がその思想姿勢で対処する限り、
絶対に根本の解決には向かわないだろう。
やがて仕舞いには、対処できなくなるだろう。
それを強烈に感じるのである。
人間の意識が、人間に返ってくるのである。
人間の思想が、人間に返ってくるのである。
人間の姿勢が、人間に返ってくるのである。
この世の道理は、そうなっているのである。
話が少し表題とずれてきたが、
これは愛犬生活に於いても、深く関わっているのである。
愛犬問題の解決にも、深く関わってくるのである。
≪ →→「02」に続く。 ≫
■南無華厳 狼山道院■
≪ 2011:08:18 ≫