<< 座 る 心 境 >>
 
人の前で犬が「座る」ということは、
多少なりとも、相手を信じているということだ。
多少なりとも、相手に心を許しているということだ。
多少なりとも、心が落ち着いているということだ。
もちろん主人の前では、
「多少なりとも」ではなく、「大いに!」となるはずだ。
なぜなら座るということは、
犬にとって大きなリスクがあるからだ。
座るということは、犬にとって不利な体勢なのである。
それは瞬間の対応が遅れる体勢なのである。
立姿に較べれば、一挙動遅れるのである。
その一挙動は、実に大きなリスクなのである。
だから人の前で犬が座る意味は重い。
人は気軽に「お座り!」と言うが、
「お座り」の意味は深く重いのである。
だから本当なら、
「座ってくれて、ありがとう!」である。
犬の心境は、姿勢:体勢に現れる。
身体全体に、微妙な心境が現れる。
 
 
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1991:私の言葉を聞いている狼。
立ち上がると190cmを超えるくらい大きいです。
当然ながら狼には、
犬に潜在する「人との主従感覚」は、ありません。
そこが決定的に犬と異なるところです。
狼は、狼独自の「義」で判断していくのです。
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1995:毎日毎日、雪山をトレッキングしました。
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1993:元野良犬。家族に迎えて一週間くらいの頃。
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1997:躍動と沈静の野性禅。
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2006:いつも真剣に聞いてくれる。
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1998:生後二週間。話しかけてくれた。
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2009:今から仕事に行ってくるよ。
 
■南無華厳 狼山道院■
≪ 2011:08:06 ≫