**≪ う さ ぎ の 心 ≫**
村の友人の家に、うさぎが居る。
五年ほど前に、私が小屋を作った。
本当はもっと大きく作りたかったのだが、
敷地のスペースが限られていた。
しかし、できる限りに工夫して作った。
上下空間を目一杯に活用して作った。
うさぎは、その空間を充分に楽しんでくれている。
しかし、もうちょっと広さを拡張してあげたい。
近いうちに拡張工事を始めたいと思う。
友人宅に行った際には、
まず真っ先に、うさぎに挨拶する。
かなり長い時間、うさぎと話す。
うさぎは、とても喜んでくれる。
段段段段、私は声の調子を上げる。
そうすると段段段段、
うさぎも喜びの表現を加速していく。
うさぎはたまらなくなって、
その三階建ての空間を駆け回る。
うれしい!!うれしい!!
ただただその一心のようである。
混じりけのないその「うれしい!!」が、
深く深くこの胸に迫る。
もしこの自分がうさぎと暮らしたなら、
うさぎと一緒に寝ただろう。
どんなに可愛いだろうと思う。
同じ空間の中で共に眠ると、
それはまた別世界なのである。
狼とも一緒に眠った。
もちろん沢山の犬たちとも。
たとえば熊とも、猪とも、カモシカとも、
いつか一緒に眠ってみたい。
もちろん、うさぎは可愛いだけではない。
うさぎは、ほんとうに忍耐強い。
愛らしく純真なだけでなく、
崇高な気力の持ち主である。
狼は凄い。
だが、うさぎも凄い。
犬も猫も牛も馬も、
熊も猪も狐も狸もカモシカも、
みんなみんな凄いと思う。
みんなが、マーベラス!!!!! である。
≪南無華厳 狼山道院≫
::2011:06:08::