**≪ 直 観 力 ≫**
 
己の直観力を磨くことは重大だと思う。
直観力を練磨すれば、
「風評」に惑わされることなど微塵も無い。
鷲のように大空から、
地上を正確に「俯瞰:ふかん」することができる。
大空から、ニュートラルに俯瞰できるのである。
 
風評に惑わされて人人が騒ぎ立てれば、
当然のことながら社会は混乱する。
それが分かっていながら、人人は騒ぎ立てる。
そして最後には、誰かを標的にして吊るし上げる。
風評が世論を歪ませていることを忘れ、
どこかに標的を捜し求めて吊るし上げる。
そこに「信念」などありはしない。
そこにあるのは「ヒステリー」である。
 
普段あまり大空を見ない人が多いようだ。
大空から鷹揚に俯瞰する心も持たないようだ。
興味を抱くのは、いつも「噂」である。
人間ほど噂話の好きな動物は存在しない。
噂が噂を呼び、どんどん人間を毒していく。
噂に染まる姿は醜いと思う。
だから常に自分自身を戒めていきたい。
 
ところで。
助かるはずの犬たちが助からなくなる危機。
今回の被災動物救護活動に於いても、
そのような危機が隠されていたという。
しかもそれは、風評が原因の危機であったという。
怖ろしいことである。
極限状態の被災犬たちが、
人人が起こす風評によって、
さらに窮地に追い込まれる危機があったらしい。
救護が妨げられる危機が隠されていたというのだ。
なんで罪なき犬たちの運命が、
風評ごときに翻弄されなければならないのか。
風評に同調する人心が、不思議でたまらない。
風評に惑わされる人間は、
つまり直観力が欠落している。
もしそれが動物と関わる人であれば、ますます問題である。
なぜならば、動物との対話は、直観力が不可欠だからだ。
 
 
≪南無華厳 狼山道院≫
::2011:04:25::