
***≪もののけ姫≫***
いつだったかは忘れたが、
ビデオで「もののけ姫」を観た。
当時、かなり話題になった映画である。
あの「モロ」という山犬が好きだった。
毅然とした、筋金入りの闘士だった。
「少年アシタカ」は歯痒かった。
まだまだ勉強途上の学生の感じだった。
「少女サン」の方が、はるかに「知っていた」と感じた。
そしてサンの方が、はるかに正直に感じた。
アシタカは、なんか八方美人の「いい人」みたいで、
どうもつまらない印象だった。
アシタカは、なんか八方美人の「いい人」みたいで、
どうもつまらない印象だった。
「頭で考えて喋っている」ように感じた。
結局何が言いたいのか分かっていないように感じた。
その後に経験を積んでいけば変わっていったと思うが。
アシタカに、共生を模索する人間の姿を投影したのか。
結局何が言いたいのか分かっていないように感じた。
その後に経験を積んでいけば変わっていったと思うが。
アシタカに、共生を模索する人間の姿を投影したのか。
その模索する姿には好感を持てるが。
ところで、この物語に「山神」が登場するが、
私は五歳くらいの頃に、それと似た光景を観た。
五十年経つ今でも憶えているくらいだから、
余程のインパクトだったのだろう。
夢で観たのだが、この映画に近い光景である。
ただし私の観たのはアニメではなく「実写」である。
途方もなく巨大な動物であった。
キリンにも似ていたがキリンではなかった。
キリンではなく「麒麟」という感じだった。
そしてこの映画のような人面風の顔ではなかった。
物語には人里へ突進する猪たちも登場する。
おそらく猪たちは、
もう、どうしていいのか分からなくなったのだろう。
やり場の無い怒りと悲しみは、
もはや突進という形に表現する以外に無かったのだろう。
それほどに猪たちの心は追い詰められていたのであろう。
この猪は、山の命たちの象徴として描かれたのだと感じた。
因みにモロは、「狼」だろう。
日本では狼は、「山犬」とも呼ばれていたのだ。
「大口の真神::大神」とも呼ばれていた。
白い狼・・・山の守護・・・闘う守護神。
アシタカがモロから、
「お前に何が分かるのだ・・・」と言われたが、
「サンの真情をどこまで分かっているのだ・・・」と言われたが、
あのシーンが一番印象に残っている。
この「もののけ姫」は、
宮崎監督自身の模索の胸中を表現したのか。
そのようにも思える。
今から、犬たちの朝の運動に出掛ける。
まだ真っ暗いが、
森は雪に覆われているので仄かに明るい。
この時期でも、未だに寒気が厳しい。
なにしろ雪が溶けない気温のままである。
そしてこの黎明の時間が、最も低温である。
最も寒い時間だが、
辺りはエネルギーに満ちている。
一日のうちで最も力に満ちた時間なのだ。
犬たちは、この時間に起きる。
夜から朝への狭間の時間に起きる。
活動が始まる時間であることを、知っているのだ。
そして山の動物たちも、耳を澄ませている。
夜が朝に変貌する瞬間を、耳を澄ませて聴いている。
動物たちの決意の声が、この胸に伝わる。
今日も、生きるのだ。
全身全霊で。
この命のすべてを賭けて。
****彼らは毎日黎明に、このような心境にいる****
写真のツンドラ狼は、相当に大きいだろう。
立ち上がれば、2m近くになるだろう。
牙の大きさは、大型犬の2倍以上はあるはずだ。
≪南無華厳 狼山道院≫
::2011:03:29::