≪東日本大震災≫
東日本太平洋側に大震災が起こった。
冥福と回復を深く祈念する。
まずは厚手の毛布が必要だろう。
できれば厚手の靴下も必要だろう。
そしてもちろん水が必要だ。
それらは、どうしても必要なはずだ。
なんとかそれが届けられるように祈願する。
とにかく寒さが体力を奪う。
もし濡れていれば何倍もの寒さとなる。
そして寒ければ眠ることもできなくなる。
厚い靴下を履いて頭から厚い毛布を被れば、
だいぶ温まるはずである。
重ね着するよりも格段に暖かいはずだ。
そして水分を補給する。
もちろん食糧があればさらに温まり回復も早いが、
まずは暖と水が先決だろう。
食糧と言っても嵩張るものを届けるのは困難だろう。
だからキャラメルやチョコレートが一番いいかと思う。
大福餅なども抜群にいいと思う。
水とそれらがあれば、身体は相当に回復できるだろう。
要は全員に栄養が届けられることである。
嵩張るものでは、それが難しいだろう。
もちろん、動物たちのことは心配でたまらない。
だがこの状況で動物たちを救うことは、相当に困難だろう。
どこかのツイートで、
「こんな時にペット救済の話題なんか持ち込むな!!」
というような意見も目にした。
実際、世論の多くは、それが本音だろう。
ペットの安否を気遣えば、不謹慎だと言われるだろう。
ペットの運命の実態は、つまりこのようなものである。
おそらくペットたちは、
震災発生のかなり前から予感していただろう。
彼らはとっくに、怖ろしい運命を感知していただろう。
だが彼らは、主人と運命を共にする覚悟でいたのだろう。
彼らは、そういう命たちである。
我が家族の犬たちも皆、そうである。
彼らを深く観ていれば、それが分かる。
どこまでも、私と一緒にいたいのである。
たとえ何が起ころうとも。
どんな苦難が待ち受けようとも。
私と共に立ち向かい、私と共に乗り越えていこうと。
彼らはそのように決意している。
もし緊迫の運命の時、
彼らの純情にどうやって応えればいいのか。
私もその準備をしておかねばならない。
森は、まだ白銀の世界である。
この森は雪が溶けないのである。
山道の途中からは、
スコップ除雪が追いつかなかったので、
毎日リュックを背負って水とフードを運ぶ。
一度では運べないので、犬たちと一緒に往復する。
水は凍ってしまうので、その度に運ぶことになる。
犬たちは雪でも水分を補給しているが。
今回ここも数度の地震があったが、彼らは落ち着いていた。
私の不在の間も、落ち着いていた。
帰山して彼らの様子を見れば一目で分かる。
数年前の烈しい山揺れと地鳴りの時でも彼らは気丈だった。
山は揺れ動き、衝撃波が森を直撃した。
地鳴りの中で私が真ん中に坐ると、
犬たちが私を護るように周りを取り囲んでくれた。
私は彼らの様子を見て、事態は大丈夫だと直観した。
私は危機の中で、ありありと一心同体を、
そして犬たちがいかに私を信じているかを実感した。
≪南無華厳 狼山道院≫
::2011:03:13::