≪ 武 道 宇 宙 ≫
 
今日は空手「形:演武」と、
テコンドー「創作:プンセ(形):演武」の映像を紹介する。
私はテコンドーは詳しく知らないが、
「YOUTUBE」でカンシンクル師のプンセを観て感動した。
プンセは「瞑想」である・・・と語る師範もいるようだ。
私も、そのように感じる。
カンシンクル師の演武に「宇宙」を感じたのである。
音楽も実にマッチしており、胸が切なくなるほどだった。
もちろん堅固な基本の上に立つ演武だが、
なんというか、技を超えた部分に感動したのだ。
最初に人影が映像の邪魔になって実に惜しかったが。
なお、このプンセは創作プンセのようである。
私は素晴らしい創造的プンセだと思う。
 
「空手:形:演武」もまた、ひとつの宇宙である。
そこには見えない宇宙が展開されているのである。
演武者は、バルデシ師とミロン師である。
二人とも松濤館流の達人である。
映像では凄さが伝わらないかも知れない。
だが彼らの技の切れと重みと速さは尋常では無い。
とにかく普通ではあり得ないレベルの動きである。
そしてどの態勢でも正確に全身力を爆発させている。
そこに至るまでの道程は、想像を超えているだろう。
なおバルデシ師の形は「岩鶴:GANKAKU」、
ミロン師の形は「雲手:UNSU」である。
 
 
ところで、この空手とテコンドーの演武映像は、
一見まったく異なる武道表現に見えるだろう。
だが私は、根底に共通するものを感じる。
その核心は、とても似ていると感じたのである。
なんというか、澄み切った境地を感じたのだ。
それは違っているようで似ている。
似ているようで厳然と個性に満ちている。
達人たちの演武を観ると、いつも泣けてくる。
それぞれの境地の、それぞれの無二の個性に、
それぞれの宇宙表現に、心から感動する。
 
PS::武道観「NO393:空手道」にも映像紹介があります。
 
≪南無華厳 狼山道院≫
::2011:03:07::