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<2011年1月17日>

山は零下20度の世界に入った。

昨日は午後2時で、すでに零下10度を超えていた。

そして4時頃から、一気に寒気が加速するのである。

雪も降った。吹雪気味だったので、寝小屋の中まで白い。

犬たちの世話が延延と終わらない。

雪に埋もれると作業が格段に増える。

運動と給食だけでも数時間かかるが、

いろんな作業が加われば深夜まで終わらない。


犬たちは元気満満だ。

元気満満だが、注意深く彼らの様子を観察する。

まず、最初のスタート時の様子を詳しく見る。

犬舎から出てダッシュした時の「走り方」を詳しく見る。

そこで大体すべて分かるが、一瞬に見なければならない。

瞬間的に次次と、すべての犬の動きを見ていく。

彼らの本調子の動きを知っていれば、不調時の動きは一発で分かる。

すぐさま直感的に「おかしい!!」と気付く。

だから日頃から、彼らの動きの細部を見ていることが肝心だ。

身体の状態だけが分かるのでは無い。

彼らの精神状態も、ありありと分かる。

だから「深く見る」という日課は、非常に重大だ。


運動は手綱散歩とフリーランの両方だ。

犬たちはどちらの場合も、よく指示を聴いてくれる。

山は動物たちの匂いと気配に満ちている。

犬たちは彼らの居場所や行動を知っている。

山で磨かれた感覚で、辺りのすべてを感知している。

だが我我家族には暗黙の約束がある。

そして犬たちはその約束を守ってくれる。

ダイナミックに躍動するが、暗黙の約束は忘れない。


雪の状態は最高だ。

酷寒だからサラサラの粉雪である。

手で握ってもサラサラだから握れない。

いろんな点で、粉雪は大変に有り難い。

有り難いのだが、その代わりに強烈な寒気である。

零下10度を超えてくると、体力の消耗が激しい。

寒気に晒されているだけで相当に疲労する。

身体の中が、熱を生み出すために物凄く活動しているのだろう。

それにしても、犬たちは強い。

身体だけでなく、精神が強靭である。

なにひとつ愚痴らず、いつもいつも前向きである。

もし心が酷寒に挫けたら、身体も挫けてしまうことを、

本能の奥底で知っているのだろう・・・・・


■南無華厳 狼山道院■