イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

<2010年9月11日>

「静中動 動中静」という言葉があります。

この言葉は、武道などでよく使われる言葉です。

元は華厳思想から生まれた言葉だと言われています。

■静止の深奥に、瞬時に瞬発できる「動」が待機している。

■動作の深奥に、揺るぎ無く「静」の核心が鎮座している。

私は「静中動 動中静」を、日常の上ではこのように解釈しています。

<「華厳」に於いては、また別の深い意味が隠されているのですが・・・>

要するに、ただの「静」では無いということです。

要するに、ただの「動」では無いということです。

これは武道のみならず、あらゆる場面で重要です。

あらゆる場面で重要ですが、極めて難しい境地です。

極めて難しい境地ですが、己のためにも、目指すべきと思います。

目指すだけでも、いろんな面で変わってきます。

日常の中でも、必ず役に立ち、自分を助けてくれます。

家庭でも仕事でもスポーツでも、その姿勢は必ず効力を発揮します。


野性たちは、これを天性の素質として身に秘めています。

途方も無い練磨の歴史の果てに、生来的な天性へと到達したのです。

彼らが連綿と、文字通りの「命懸け」で修練してきた境地なのです。

だからその境地の片鱗を見る時、心の底から感動を覚えます。

もちろん「狼」も、その奥義を体得しています。

狼特有の独特な表現で、その境地の片鱗を垣間見せてくれます。

今は亡き狼の太郎も、それを見せてくれました。

私はただただ「美しい・・・」と感服し、感無量の毎日でした。


そしてこの「静中動 動中静」の心構えは、

犬と暮らす上でも、非常に重大な事柄です。

彼らと一緒の時は、常にこの心構えが必要です。

彼らの本能や習性は人間とは異なりますから、

その反射能力や挙動スピードは人間のレベルとは異なりますから、

だから何時でも対応できるように心構えする必要があります。

※犬と暮らす上での肝心な事柄を、極めて簡潔に挙げてみます。

■「静中動 動中静」

■「間合い」

■「呼吸」

■「時機:タイミング」

■「程度・加減」

■「精神個性洞察」

■「身体個性洞察」

■「反応個性洞察」

■「親心・導心・慈悲心」

※上記の内容は、過去記事に散りばめて書いてきました。


写真「狼:太郎」※真中の顔写真は生後一歳の頃。<1988>

太郎は、立ち上がると190cmを超えるほどの大型でした。

■南無華厳 狼山道院■