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< NorwegianWikipedia/Benutzer.1998 CanisLupus Albus//Tundra Wolf >


<2010年6月4日>

このTUNDRA・WOLFは、相当に大きな雄だろう。

学名では「カニスルプス・アルバス」といい、狼の最大種と言われている。

<大きな雄なら、立ち上がれば2mを超えるだろう・・>

写真では一見、犬に似ているように見えるだろうが、身体の造りが全く違う。

その口吻も、実際には物凄く太く頑丈であり、

その口を開ければ、驚くほど大きな歯牙が並ぶ。

もちろん「牙」は大きいが、「門歯」もまた実に見事だ。

そしてその歯牙は太くガッシリとアゴに埋め込まれている。

この、狼のアゴと歯牙は、まさに「芸術」だと感嘆する。

だがそれは、それだけを意味しているのではない。

それが強力であればあるほど、身体の他の部分もまた強力なのである。

なぜなら、他の部分が強くなければ、アゴと牙の力を活かせないからだ。

というよりも、他の部分が負荷に耐え切れずに壊れてしまうからだ。

つまり、狼の牙は、狼の全身の強さを示しているのだ。

だがこの狼の身体は、一朝一夕に出来上がったものではない。

途方もなく長い歴史の果てに成されたものなのだ。

野生世界の途轍もない鍛錬の歴史の果ての結晶なのだ。

その肉体だけではない。

狼の「超感覚」もまた、そのような苦闘の歴史の賜物なのだ。

狼が、見る。

相手の心の底まで見つめる。

相手の僅か数mmの挙動まで見抜く。

狼の感覚と肉体が一体となる。

寸分の誤差なく全身がシンクロする。

はるか数km先の気配を感知する。

それがどのような種類の気配であるかを察知する。

はるか数km先の仲間に、無言で意思を伝える。

数キロ先の仲間は、それをキャッチする。

私はそれらを、この目で見てきた。

私が感動したのは、その力が、その能力が、

途方もない苦闘の歴史の賜物であることを知ったからだ。

それは、その背後に隠された偉大な物語の結晶体である。

だがそれは、狼に限ってのことではない。

すべての命たちが、そうなのである。


■南無華厳 狼山道院■