<2010年5月11日>

犬と付き合うとき、

それが強力な犬となるほど、

主人やハンドラーは体力を要求される。

「腕力勝負」だと言っているのでは無い。

時と場合によっては、「力」も必要とされるのだ。

もちろん、強力な大型犬が本気となってしまったら、多くの人はお手上げとなる。

だから当然、「本気」とさせないように先手を打つことが重大だ。

犬が本気となる前に、流れを変える。これが重大だ。

だから常に、犬の心境を洞察していなければならない。

<だがもし本気になってしまったら、可能な限りに鎮静を試みる・・>

<その鎮静の方法は言葉で表現するのが難しい・・>


いずれにしても、制御に於ける最低限の「力」が求められる。

だが非力な人もいる。女性の場合もある。

だからここでは「身体の全体の力」についてのヒントを書く。

「身体の全体の力」は、相当に大きい。

局所力は、もちろんたかが知れているが、

多くの人が、この部分的な力しか使っていないようだ。

足裏から足首からヒザから腰から肩から腕から手首から、

その全てから伝わる力を統合して瞬間に大きな力を発動させる。

身体の全てから力を動員してそれを統合して全身力を発揮する。

この身体の使い方を実現するには意識が重要となる。

慣れてきて習慣となれば無意識のごとくにできるが、

だがそれまでは意識して行なう必要がある。

<これはつまり、武道の動き方だが、日常の中で練磨できる・・>

これが実現できれば、自分でも驚くほどの力が出る。

「全身の力」をイメージしているだけでも相当に違ってくるはずだ。

<文章だけで伝えることは困難だが、僅かでもヒントになれれば幸甚だ・・>

<全身力に於いて重大な「軸心」については、過去の記事に散りばめて書いてきた・・>


身体の全体の力を使えれば、犬への対応力が格段に高まる。

それともうひとつ。身体の「捌き方」も重要だ。

「捌き方・さばきかた」を知れば、犬への対応力はさらに高まる。


ところで「制御」の時、ご注意願いたいことがある。

引くと際限なく締まるチェーンの首輪、つまり「チョーク・カラー」を使用の場合には、

くれぐれも犬体への配慮を忘れないで戴きたい。

かりに外傷が無くとも、内部が損傷する場合も起こり得るのだ。

それを使うのが当然だと認識する人が多いので、とても心配なのだ。

※もしサインチョークの意味で使うにしても、

「ハーフチョーク・タイプ」で充分だと思うのだが。


■南無華厳 狼山道院■