<2010年4月19日>

今から犬たちの世話を開始する。

その前に、これを書く。


昨日の記事に対して「先走るな・・」という御指摘があったが、

先走っている訳ではない。

まだ真相は定かでない・・と書いたはずだ。


今まで、盲導犬の茨の道を、

いったい誰が語ってきただろうか。

美談だけがクローズアップされ、

そこに隠された使命の至難を、多くの人が知らずにいる。


「盲導犬の心境」を、考えてみて欲しい。

一頭の犬が、その使命を、己一頭の全身で受け止めている。

「なんとかして主人の力になりたい・・なんとしてでもなんとかしなければ・・」・・・

幾多の困難の中で、さまざまな葛藤の中で、

その犬は誰にも頼らず誰も恨まず、一切の言い訳なしに前に進む。

その盲導犬の、ただひとつの支えは、「主人との絆」だ。

それだけが、盲導犬にとっての幸せだ。

ただそれだけが盲導犬の生きるエネルギーとなる。


盲導犬に限らず、介護犬たちはみな、同様の試練の中にいる。

それを、知ってもらいたい。

社会の意識が変われば、彼らの危険負担も少なくなる。

私はそれを願ってきた。

■南無華厳 狼山道院■