<2009年10月15日>

ここで言う呼吸とは、酸素代謝のことではない。

「間・間合い」のことを指している。

その意味での「呼吸」だ。

例えば「一呼吸おく・・」などの言葉があるが、

つまり、その「呼吸」だ。

呼吸は、重要だ。

あらゆる動作、あらゆるシーンで、重要となってくる。

身体に於いては「軸心」を意識し、その軸心動作を実践し、

精神に於いては「呼吸」を意識し、その深静呼吸で間を計る。

これらは慣れれば無意識に自然体で実行できるが、

それまでは意識して練習していくしかない。


何をするにも「呼吸」がついて廻る。

人と会うにも、会話するにも、職場でも、接客でも、交渉でも、スポーツでも、

あらゆる場面で「呼吸」が鍵を握っている。

だが、日常の中で「呼吸」を指導してくれる人は少ないはずだ。

どこかの有料教室で教えてくれるかも知れないが、

本当は例えば、学校とか職場で教えてあげるべきなのだ。

本当はそれほどに重要なことなのだ。

例えば、呼吸を体得していないリーダーの元では、職場の調和が成されない。

例えば、呼吸を体得していない店は、

無駄な忙しさで労力を浪費し、そして客を上手く捌けない。


「呼吸」を文面で説明するのは限界がある。

なにしろ「感覚」の次元だからだ。

だが、「呼吸」という概念を意識していくだけでも、随分と違うはずだ。

真剣に意識して励めば、きっと体得できる。

■南無華厳 狼山道院■