<2009年10月2日>

「no.246」で書いたが、

九日前の夕暮れに、犬舎の脇の地面を均しているとき、

そうとは気付かずに地蜂の巣を掘り返してしまい、

私は蜂の怒りを買い、頭など四箇所を刺された。

蜂にとって最も聖域の「家」を荒らしてしまったのだから、当然の報いだった。

それまでの長い年月に亘り、我々はとてもいい関係にあったのに、

私の不注意で彼らを裏切る形になってしまった。とても残念だった・・・

犬たちの世話を終え、私は夜の森で瞑目した。


翌日、私はその巣のすぐ脇を歩いてみた。

巣穴からは何十匹の地蜂が出入りしている。

すぐさま何匹かの蜂が私の後を追いかけてきた。

今までは私を追いかけてくることなどしなかったのに、

やはり昨日のことを憶えているのだ。

彼らからすれば、警戒して当然なのだ。

私の身体に紙一重で触れてくる。

だが蜂たちは、刺さなかった。

その後も何度もそこを通ったが、彼らは刺さなかった。

蜂たちは、赦してくれた。

私は、心から感謝した。

■南無華厳 狼山道院■