<2009年9月23日>

「奇跡のリンゴ」の物語が、大きな反響を呼んでいる。

木村さんとリンゴが成し遂げた実証の世界に、人々が瞠目した。

自然界の摂理の、あまりの絶妙と深遠に、人々が驚愕した。

そして木村さんの、リンゴへの想い・・・

家族を巻き込んだ、どん底の苦労の日々・・・

そのドラマに、人々が感動した。


リンゴの木は、とうとう「実」を実らせた。

「実」が成ったことで、人々は分かった。

そこでようやく、人々は知ることができたのだ。

見えない世界を、「実」を通して見ることができたのだ。


木村さんは、つまり見えない世界に向かって挑んでいた。

見えない世界を見ようとして、悪戦苦闘の年月を重ねた。

もし、未だに果実が結実していなかったら、世間は木村さんをどう見ていただろうか??

「とんでもなく狂った人・・家族を不幸に陥れた悪者・・・」

世間は、そのような評価のままでいただろう。

「見えない世界を見る」ということは、つまりそういうことだ。

挑む者はつまり、地獄の淵を歩まなくてはならないのだ・・・・


「動物の心」・・「動物との対話」・・・

いったいどうやって、人々に分かってもらえるのか・・・・

頑として信じない人々が、まだまだ圧倒的に多いのだ・・・・

■南無華厳 狼山道院■