<2009年5月24日>

多くの犬たちの世話と仕事との両立は、実に困難だ。

毎日一睡もしなければ時間も稼げるが、

生身の身体でいる以上、そうもいかない。

そして動物の飼育に於いては、

思いがけない不測の事態が起こり得る。

多頭数になれば、その可能性が飛躍的に高まる。

朝にそれが発生すれば、仕事に遅れることになる。

弁解など、一切通用しない。

「うちの犬が・・・」などと弁解など、できるはずがない。

ただただ「事情で遅れました・・・」と謝り続けるしかない。

仕事をしなければ犬たちを養っていけないが、

犬たちを優先すれば、職場の信頼を裏切ることも起こり得る。

信頼を裏切ることほど辛いものはない。

だが犬たちの緊急事態を放っておくことなど、できはしない。

長い年月に亘り、このジレンマの中に生きてきた。

職場に対して、犬たちに対して、

そのどちらに対しても言い訳が効かない・・・・

犬たちの世話に専念できれば、どれほど幸せか・・・・

本当なら、世話に丸一日かかるのだ。

それを6時間くらいに短縮している。

いつの日か、存分に彼らと交歓する毎日を送りたい・・・・・


いつどんな不測の事態が起こるかも知れないから、

保護活動を実践している人たちはみんな、

この「両立」の困難と闘っているはずだ。

個人活動家に援助など無いだろうから、

おそらく皆さんも働きながらの活動だと推測する。

時間と闘い、疲労と闘い、プレッシャーと闘い、

みんな己の身を削って保護しているのだと想う。

みなさんのこと、感謝しています。

みなさんのこと、陰ながら祈っています。

■南無華厳 狼山道院■