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<2008年6月30日>

W I L D E R N E S S ・・・大自然・・・

野性たちの偉大な母。

厳しく、美しく、そして愛に満ちた母。

静かに、烈しく、そして神秘に満ちた母。


大自然を、心観する。

そうすると、景色が変わる。

より深く、より鮮やかに。

景色が特別な景色になる。

景色から驚異を感じ取る。

そこに何かが潜むことが分かる。

命たちの息遣いが聴こえる。

景色が、命たちであることが分かる。

目に見える命たち。

目に見えない命たち。

スピリット・・と呼べばいいのか??

見える命と見えない命のスピリットが、渾然一体となっている。

野性たちは、このような世界にいるのか・・・・

壮大なハーモニーを感じる。

魂を揺さぶるハーモニー・・・・


魂を揺さぶるハーモニーの中で生きる。

魂を揺さぶるハーモニーの中で生きるには、

己を賭けなければならない。

己を賭けなければ、ハーモニーの中で生きられない。

己の力のすべて。

己の感覚のすべて。

己の気力のすべて。

力の有る無しではない。

力が有ろうが無かろうが、己を賭ける。

最後の力の一滴まで、己を賭ける。

それがハーモニーに生きる者たちだ。

それが大自然の子どもたちだ。

己のために己を賭けているんじゃない。

ハーモニーのために己を賭ける。

偉大なハーモニーへのリスペクト・・・・

そのリスペクトの声に従って己を賭ける。

だから困難に耐えられる。

だから果敢に死と向かい合う。

悩んでいる暇など無い。

迷いの中で停滞している暇など無い。

全ては移りゆく。

次々と移りゆく。

一瞬一瞬に次々と新たな世界が待っている。

次々と新たな世界を生きる。

次々と新たな世界で己を賭ける。

過去に囚われている暇は無い。

一瞬一瞬に己を賭ける。

その今に全てを賭ける。

その今が全てだから。

その今に全てが込められているから。

その今に賭けることが永遠を生きることになるから。

母が、教えてくれた。

母なる大自然が教えてくれた。

大自然に生きる子どもたちは、その教えで生きる。

その教えを胸に刻み、ハーモニーを奏でる。

己の全てを賭けて、ハーモニーを奏でる。

命懸けのハーモニー・・・・

子どもたちが、ハーモニーに命を懸ける。

子どもたちが命懸けで奏でたハーモニー・・・それが大自然の調和・・・

大自然は知っている。

偉大な調和が、命で支えられていることを。

偉大な調和が、命たちのドラマで支えられていることを。

偉大な調和が、命たちの尊い献身で支えられていることを。

母は泣く。

母なる大自然が、泣いている。

子どもたちのことを想って。

子どもたちの渾身の生涯を想って。

子どもたちの、かけがえのない尊い生涯を想って。

母は見つめる。

全ての子どもたちのことを。

ハーモニーの中に刻まれた全ての子どもたちのことを。

レクイエム・・・・

大自然にレクイエムが流れる。

子どもたちが聴いている。

子どもたちのみんなが聴いている。

母の歌を。

母が捧げるレクイエムの歌を・・・・・


母なる大自然と子どもたちは、常に一体だ。

それぞれの命に大自然が宿り、それぞれの命が大自然を支えている。

大自然は、目に見える景色だけではない。

大自然は、命そのものだ・・・・・

**** WOLFTEMPLE ****