
W I L D E R N E S S ・・・大自然・・・
野性たちの偉大な母。
厳しく、美しく、そして愛に満ちた母。
静かに、烈しく、そして神秘に満ちた母。
大自然を、心観する。
そうすると、景色が変わる。
より深く、より鮮やかに。
景色が特別な景色になる。
景色から驚異を感じ取る。
そこに何かが潜むことが分かる。
命たちの息遣いが聴こえる。
景色が、命たちであることが分かる。
目に見える命たち。
目に見えない命たち。
スピリット・・と呼べばいいのか??
見える命と見えない命のスピリットが、渾然一体となっている。
野性たちは、このような世界にいるのか・・・・
壮大なハーモニーを感じる。
魂を揺さぶるハーモニー・・・・
魂を揺さぶるハーモニーの中で生きる。
魂を揺さぶるハーモニーの中で生きるには、
己を賭けなければならない。
己を賭けなければ、ハーモニーの中で生きられない。
己の力のすべて。
己の感覚のすべて。
己の気力のすべて。
力の有る無しではない。
力が有ろうが無かろうが、己を賭ける。
最後の力の一滴まで、己を賭ける。
それがハーモニーに生きる者たちだ。
それが大自然の子どもたちだ。
己のために己を賭けているんじゃない。
ハーモニーのために己を賭ける。
偉大なハーモニーへのリスペクト・・・・
そのリスペクトの声に従って己を賭ける。
だから困難に耐えられる。
だから果敢に死と向かい合う。
悩んでいる暇など無い。
迷いの中で停滞している暇など無い。
全ては移りゆく。
次々と移りゆく。
一瞬一瞬に次々と新たな世界が待っている。
次々と新たな世界を生きる。
次々と新たな世界で己を賭ける。
過去に囚われている暇は無い。
一瞬一瞬に己を賭ける。
その今に全てを賭ける。
その今が全てだから。
その今に全てが込められているから。
その今に賭けることが永遠を生きることになるから。
母が、教えてくれた。
母なる大自然が教えてくれた。
大自然に生きる子どもたちは、その教えで生きる。
その教えを胸に刻み、ハーモニーを奏でる。
己の全てを賭けて、ハーモニーを奏でる。
命懸けのハーモニー・・・・
子どもたちが、ハーモニーに命を懸ける。
子どもたちが命懸けで奏でたハーモニー・・・それが大自然の調和・・・
大自然は知っている。
偉大な調和が、命で支えられていることを。
偉大な調和が、命たちのドラマで支えられていることを。
偉大な調和が、命たちの尊い献身で支えられていることを。
母は泣く。
母なる大自然が、泣いている。
子どもたちのことを想って。
子どもたちの渾身の生涯を想って。
子どもたちの、かけがえのない尊い生涯を想って。
母は見つめる。
全ての子どもたちのことを。
ハーモニーの中に刻まれた全ての子どもたちのことを。
レクイエム・・・・
大自然にレクイエムが流れる。
子どもたちが聴いている。
子どもたちのみんなが聴いている。
母の歌を。
母が捧げるレクイエムの歌を・・・・・
母なる大自然と子どもたちは、常に一体だ。
それぞれの命に大自然が宿り、それぞれの命が大自然を支えている。
大自然は、目に見える景色だけではない。
大自然は、命そのものだ・・・・・
**** WOLFTEMPLE ****